BMS logo

プレスリリース

第4四半期の事業と戦略の好結果が変革の一年を締めくくる

2010/02/05

本資料は、米国ブリストル・マイヤーズ スクイブ社が1月28日(米国現地時間)に発表しましたプレスリリースの日本語訳(抜粋)をご参考までにお届けするものです。内容につきましては原本である英文が優先します。

  • 主力製品が第4四半期の売上の成長を牽引
  • 継続的な生産性向上で営業利益率を改善
  • 強固な財務基盤を反映して現金および有価証券の期末残高が100億ドルに
  • 2010年度の継続事業からのGAAPのEPS見通しは1.94ドル~2.04ドル、非GAAPのEPS見通しは2.15ドル~2.25ドル

ブリストル・マイヤーズ スクイブ社(本社:アメリカ・ニューヨーク/CEO:ジェームズ・M・コーネリアス)は1月28日、事業と戦略の継続的実行で、2009年度第4四半期の売上と利益を伸長させたと発表しました。

会長兼CEOのジェームズ・M・コーネリアスは、次のように述べています。「売上高の増加と営業利益率の改善は、全社的な優れた実行力を反映しています。その結果、財務状態が改善し、2010年にバイオファーマ戦略を推進する態勢が整いました。2009年には、ミードジョンソン・ニュートリション社のスプリットオフ、メダレックス社の買収、大塚製薬とのABILIFY(一般名:アリピプラゾール)販売契約の延長などの戦略的イニシアティブを完了しました。これらはいずれも、現在と未来の課題に的を絞った取り組みです」。

「昨年は、会社の根本的な変革を進めながら、主要フランチャイズを成長させ、新薬の発売と適応拡大を実現し、多様かつ差別化され、充実したパイプラインを進展させ、生産性向上を当社のDNAとすることができました。ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、引き続き株主価値を向上させ、深刻な病気を持つ患者さんを助けることに取り組むバイオファーマ企業に生まれ変わりました」。

 

第4四半期(EPSのデータ以外は100万ドル単位)


  2009年度 2008年度 前年度比
純売上高 $5,033 $4,542 11%
希薄化後普通株1株当たり純利益 4.06 0.63 544%
継続事業からの希薄化後EPS(GAAPベース) 0.41 0.56 (27)%
継続事業からの希薄化後EPS(非GAAPベース) 0.47 0.40 18%

 

通年


  2009年度 2008年度 前年度比
純売上高 $18,808 $17,715 6%
希薄化後普通株1株当たり純利益 5.34 2.62 104%
継続事業からの希薄化後EPS(GAAPベース) 1.63 1.35 21%
継続事業からの希薄化後EPS(非GAAPベース) 1.85 1.49 24%

 

第4四半期の業績


  • ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、2009年度第4四半期に、前年同期から11%増(為替変動の影響を排除すると7%増)の50億ドルの純売上高を継続事業から記録しました。第4四半期の米国純売上高は、前年同期比11%増の31億ドルとなりました。米国外純売上高は、11%増(為替変動の影響を排除すると2%増)の19億ドルでした。
    • 第4四半期売上高の増加は、PLAVIX®(一般名:クロピドグレル硫酸塩)(+10%)とABILIFY®(一般名:アリピプラゾール)(+17%)が引き続き好業績を達成したことによるものです。
    • 抗ウイルス剤ポートフォリオも、B型肝炎治療薬のBARACLUDE®(バラクルード)(+39%)、HIV治療薬のSUSTIVA®(一般名:エファビレンツ)フランチャイズ(+19%)とREYATAZ®(レイアタッツ)(+18%)に支えられ、引き続き大幅な売上増を達成しました。
    • ORENCIA®(一般名:アバタセプト)とSPRYCEL®(スプリセル)の売上高は、それぞれ前年同期比で30%と38%増加しました。
    • ERBITUX®(アービタックス)の売上高は、前年同期比で8%減でした。
    • saxagliptinは、第4四半期に約400万ドルの売上を計上しました。saxagliptinは、50カ国以上で申請中であり、36カ国で承認を取得し、米国、カナダ、メキシコ、ドイツ、イギリス、デンマークの6カ国で販売されています。
  • 売上総利益率は、為替変動のマイナス効果を受け、前年同期比90ベーシスポイント減となりました。
  • 第4四半期のマーケティング費・販売費・一般管理費は、前年同期比7%増(為替変動の影響を排除すると2%増)の12億ドルとなりました。
  • 第4四半期の広告販促費は、前年同期比6%減(為替変動の影響を排除すると9%減)の3億3,400万ドルとなりました。
  • 第4四半期の研究開発費は、前年同期比1%減(為替変動の影響を排除すると2%減)の11億ドルとなりました。
  • 第4四半期の継続事業からの利益に対する実効税率は14.2%でした。
  • 第4四半期には、前年同期の12億ドル(希薄化後1株当たり0.63ドル)の純利益に対し、80億ドル(同4.06ドル)の純利益を上げました。第4四半期の純利益には、非継続事業として記録されるミードジョンソン・ニュートリション社のスプリットオフによる72億ドル(1株当たり3.62ドル)の税控除後利益が含まれます。また、2009年度第4四半期と前年同期の純利益には、「非GAAP(一般会計原則)財務情報の使用」で説明する特定項目の影響が含まれています。
  • 第4四半期には、前年同期の11億ドル(希薄化後1株当たり0.56ドル)の純利益に対し、8億1,800万ドル(同0.41ドル)の純利益を継続事業から記録しました。前年同期の業績には、イムクロン・システムズ社株式の売却益に関連した5億8,200万ドルの税控除後利益(希薄化後1株当たり0.29ドル)が含まれています。
  • 非GAAPベースでは、第4四半期の継続事業からの純利益は、前年同期の8億400万ドル(希薄化後1株当たり0.40ドル)に対し、9億2,800万ドル(同0.47ドル)でした。特定項目の概要は、「非GAAP(一般会計原則)に基づく財務情報の使用」で説明しています。
  • 2009年12月31日時点の現金、現金等価物、および有価証券は99億ドルであり、第4四半期に20億ドル増加しました。2009年12月31日時点の純キャッシュポジションは35億ドルとなっています。

 

戦略面での最新情報


  • ブリストル・マイヤーズ スクイブ社とイーライリリー社は、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社とイムクロン・システムズ社が2001年に新規抗がん剤necitumumab(IMC-11F8)について締結した提携契約を改訂しました。Necitumumabは非小細胞肺がんの治療薬として現在第3相試験段階にある分子標的薬です。この改訂により、両社は、necitumumabの開発費と、将来的な米国、カナダ、日本での販売費を分担することになります。その他の地域においては、イーライリリー社が、necitumumabの独占的権利を維持します。
  • 12月23日、ミードジョンソン・ニュートリション社の戦略的スプリットオフを完了しました。
    • スプリットオフにより、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社はバイオ医薬品事業に専念できるようになります。
    • 株式交換手続により、発行済み株式数が2億6,900万株減少しました。
    • ミードジョンソン・ニュートリション社の業績は、非継続事業として反映されています。
  • 11月10日、当社とアルダー・バイオファーマシューティカルズ社は、関節リウマチの治療薬として第2a相試験を終えた新規生物製剤ALD518の開発・販売に関してグローバル提携契約を締結しました。ALD518は、IL-6を標的とするヒトモノクローナル抗体です。

 

第4四半期の製品とパイプラインの最新情報


心血管・代謝領域

  • ブリストル・マイヤーズ スクイブ社とアストラゼネカ社は12月、saxagliptinとメトホルミンHClの徐放性の配合剤について、米国食品医薬品局(FDA:Food and Drug Administration)に申請書を提出しました。FDAは現在、この申請書を審査中です。
  • また、当社とファイザー社は12月、ヨーロッパで2010年度上半期にapixabanの申請を行う予定であると発表しました。両社は、整形外科手術後の静脈血栓塞栓症の予防について、apixabanの申請を行う予定です。apixabanは経口投与可能な、高い選択性を持った新規のXa因子阻害剤で、静脈と動脈中の凝血を予防・治療する可能性について試験中の新しいクラスの薬剤です。
  • ブリストル・マイヤーズ スクイブ社とアストラゼネカ社は10月5日、成人における2型糖尿病の治療薬としてsaxagliptinが欧州委員会から販売承認を取得したと発表しました。
  • 両社は10月、メトホルミン単剤療法では血糖コントロールが不十分な2型糖尿病の成人患者における18週間の第3b相試験の結果を発表しました。この試験では、グリコヘモグロビン(HbA1c)レベルをベースラインよりも下げる効果に関し、sitagliptin 100 mgとの 1日1回の併用療法に対するsaxagliptin 5mgとの 1日1回の併用療法の非劣性を証明するという主目的が達成されました。
  • 両社は10月、開発中の化合物dapagliflozinの24週間にわたる第3相試験の結果も発表しました。この試験では、メトホルミン単剤療法ではコントロールが不十分な2型糖尿病患者において、dapagliflozinをメトホルミンと併用すると、主要評価項目であるHbA1cならびに副次的評価項目である空腹時血糖の平均値がプラセボとメトホルミンの併用と比較して有意に低下することが確認されました。また、dapagliflozinの投与を受けた患者では、プラセボの投与を受けた患者と比較して、体重の平均減少幅が有意に大きくなりました。

免疫領域

  • 欧州委員会は1月20日、少なくとも1剤の抗TNF剤を含む疾患修飾性抗リウマチ薬で効果不十分な中等度から重度の活動性多関節型若年性特発性関節炎の小児患者の治療薬として、ORENCIA®とメトトレキサートの併用投与を承認しました。
  • 当社は、以下のとおり、米国リウマチ学会(ACR:American College of Rheumatology)の年次学術会議でORENCIA®の主要な臨床試験成績を発表しました。
    • 新たな臨床安全性データに基づき、中等度から重度の関節リウマチ患者に対するORENCIA®の皮下投与法の開発を継続していることと発表しました。ORENCIA® 125 mgを1週間に1回、4カ月間皮下投与した結果、免疫原性は低くかつ一過性であることが認められました。
    • 罹病期間2年以下の中等度から重度のメトトレキサート未治療の関節リウマチ患者に対するORENCIA®の投与を支持する2年間のAGREE試験の結果を発表しました。AGREE試験のデータにより、ORENCIA®をメトトレキサートと併用した場合、24カ月後の時点で持続的な低疾患活動性スコアが達成されることが明らかになりました。

神経科学領域

  • 当社と大塚製薬株式会社は11月、FDAが小児患者(6歳~17歳)を対象とした自閉症に伴う易刺激性の治療薬としてABILIFY®を承認したことを発表しました。

がん領域

  • 12月、第51回アメリカ血液学会議(ASH:American Society of Hematology)で以下を発表しました。
    • 慢性骨髄性白血病(CML)患者が現在利用可能な第一選択薬であるイマチニブより、SPRYCEL®の方が反応が早く改善されたことを示すSPRYCEL®の第2相データを発表しました。SPRYCEL®とCMLの第一選択薬としてのイマチニブの第3相直接比較試験(DASISION)の結果は、2010年度上半期に発表される見通しです。
    • 当社とファセット・バイオテック社は、再発性多発性骨髄腫患者を対象に開発中のヒト化抗体、elotuzumabの有望な第1/2相中間データを発表しました。
  • 当社とエクセリクシス社は、最も一般的な侵襲性の強い脳腫瘍である多形性膠芽腫(GBM)の患者において開発中の化合物、XL184に関する新しい第2相データを報告しました。XL184は、1日1回125 mgの用量で同化合物の投与を受けたGBM患者において有望な活性を示しました。

抗ウイルス領域

  • 当社は11月、REYATAZ®の米国添付文書の改訂を発表しました。新しい米国添付文書には、未治療のHIV-1感染成人患者において併用療法の一部としてREYATAZ®とリトナビルを1日1回投与する治療法により、治療96週目まで持続的なウイルス学的効果を示したCASTLE試験の長期データが含まれます。
  • 11月、第60回米国肝臓病学会(AASLD:American Association for the Study of Liver Diseases)で以下を発表しました。
    • 当社は、非代償性肝硬変が証明された慢性B型肝炎患者におけるBARACLUDE®の48週間のデータを発表しました。試験対象の患者群において、BARACLUDE®はアデホビルよりも高いウイルス抑制レベルを示しました。
    • 当社とザイモジェネティクス社は、C型肝炎におけるペグインターフェロンλの第1b相試験の最終結果を発表しました。すべての用量レベルで抗ウイルス活性がみられ、未治療のC型肝炎患者における第2相用量設定試験への移行を支持する結果が得られました。

 

将来予測等に関する記述


本ニュースリリースは、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社の財務状況、営業実績、市場における位置づけ、製品開発、事業戦略に関する目標、計画、予測に関連する記述について、1995年私募証券訴訟改革法の趣旨の範疇に含まれる一定の将来予測に関する記述を含んでいます。当該記述は、「期待」、「予測」、「推定」、「予想」、「提案」、「指針」、「予定」、「計画」、「見込み」および同様の単語または用語を使い、将来の営業または財務業績に関連し表記しているという事実により識別することができます。そうした将来予測に関する記述は現在の予想に基づくものであり、遅延、転換または変更を来たす内在的リスクと不確実性を伴っており、実際の成果または業績が現在の予想と大きく異なる結果となる可能性があります。こうした要因には、市場要因、競争力のある製品開発および承認、価格統制と圧力(管理医療グループならびに機関および政府系購入者による規則や実務の変更を含みます)、金利や為替レートの変動などの経済的条件、メディケア、メディケードおよび医療改革に関連する司法判断および政府の法令規制、薬事上のリベートおよび保険償還、販売製品と製品候補の安全性および有効性に関して生じうる主張および懸念、卸売業者の在庫レベルの変化、第三者から提供されるデータの変動、納税義務を含む国内外の経営に影響を及ぼす政府の規制および法案の変更および解釈、製品開発、製造および販売における困難および遅延、特許上の立場および訴訟の最終結果、が含まれます。これらの要因には、『真珠数珠繋ぎ』戦略や生産性変革イニシアティブを含む戦略プランを当社が順調に実施する可能性、特定製品の特許やデータ保護の満了、政府による調査の影響と結果も含まれます。パイプライン製品に関しては、今後の臨床試験が今回のリリースに記載するデータを裏付け、当該製品が必要な規制上の承認を受け、または商業的に成功するという保証はできません。また、規制上の承認を申請し、その申請を予定の期限までに行い、または契約上のマイルストーンが達成されるという保証もできません。これらやその他のリスクと不確実性に関する詳細および検討については、当期報告書(Form 8-K)、四半期報告書(Form 10-Q)、年次報告書(Form 10-K)など、当社が証券取引委員会に提示または提出した定期報告書をご参照ください。当社は、新たな知見、今後の出来事の結果を問わず、一切の将来予測等に関する記述について、公に更新する義務を負うものではありません。

詳細(「非GAAP(一般会計原則)に基づく財務情報の使用」を含みます)につきましては、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社のウェブサイト(www.bms.com<米国本社のウェブサイト(英語)>)に掲載しているオリジナルのプレスレリースをご参照ください。

 

同ニュースリリースに関するお問合せ先:
〒163-1328 東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドタワー
ブリストル・マイヤーズ株式会社
コーポレイト/ビジネス・コミュニケーションズ部門
電話: (03)5323-8314 (部門代表)
ウェブサイト:http://www.bms.co.jp/