プレスリリース
関節リウマチ治療薬オレンシアの使用成績調査 登録目標の4,000症例に到達
長期使用に関する調査も今後実施
2011/07/06
ブリストル・マイヤーズ株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長兼CEO:エマニュエル・ブリン、以下、ブリストル・マイヤーズ)は、2010年9月に日本で販売開始した関節リウマチ治療薬「オレンシア点滴静注用250mg」(一般名:アバタセプト(遺伝子組換え)、以下、オレンシア)の使用成績調査において、登録症例が目標の4,000症例に到達したことを報告いたします。
オレンシアの全例調査(使用成績調査)は、未知の副作用、医薬品の使用実態下における副作用の発生状況の把握、安全性及び有効性等に影響を与えると考えられる要因を調査することを目的としています。本調査は、2010年9月に症例登録が開始され、2011年6月30日現在で、登録症例は目標の4,000症例に到達いたしました。今後の症例では調査票の新規記入依頼は終了しますが、全例調査は継続しますので投与症例ではこれまでと同様に事前登録を継続します。2012年春以降に、初期の1,000例の調査解析結果を発表できるよう、全例調査の調査票回収をすすめています。
また今年7月より、オレンシアを長期に使用した時の安全性および有効性に関する情報を収集することを目的に、3年間の長期使用に関する調査を別途実施する予定です。
関節リウマチについて
関節リウマチは、自己免疫疾患の一つで、関節滑膜を主な病変とする慢性の炎症疾患です。主な症状は、手足の関節の痛みや腫れで、関節滑膜の炎症が進行・持続すると関節破壊が起こり日常生活に支障が生じるような高度な機能障害に至り、生活の質(QOL)が悪化します。関節リウマチは、現在、日本国内では60~70万人の患者さんがいると推計されています。30歳代から50歳代で発症する人が多く、患者さんの3分の2以上は女性であることが知られています(*1)。関節リウマチに関する詳しい情報は、「リウマチTea room (http://www.bms.co.jp/ra/index.html)」をご覧ください。
オレンシアの特性
新規の作用機序
- 炎症を引き起こす特定のサイトカインを標的とする既存の生物学的製剤と異なり、抗原提示細胞T細胞間の共刺激シグナルを阻害して、サイトカインを産出するT細胞の活性化を抑制することで、関節リウマチの病態のより上流に作用する薬剤である。
長期にわたりRAの疾患活動性を抑制し、身体機能を改善
- 既存の薬剤に効果不十分な患者に対してオレンシアは長期にわたる治療でも効果の減弱が少なく、長期間にわたり関節リウマチの疾患活動性を抑制できる。
- RAの臨床症状、骨破壊に対する優れた抑制作用に加え、患者QOLを反映する身体機能評価に対しても優れた改善効果が示されている。
海外で認められている安全性と豊富な使用実績
- 豊富な臨床試験データに基づく安全性が確認されている。
- 2005年に米国で承認されて以来、50カ国以上での使用実績がある。
短時間での点滴静脈内投与
- 30分の点滴静脈内投で、初回投与後、2週、4週に投与し、4週以降は4週間に1回投与する。
ブリストル・マイヤーズ株式会社について
ブリストル・マイヤーズ株式会社は、深刻な病気を持つ患者さんを助けるための革新的な医薬品を発見、開発し、提供することを使命とする世界的なバイオ医薬品企業です。詳細については、http://www.bms.co.jp/をご覧ください。
- (*1)社団法人日本リウマチ友の会 『2005年リウマチ白書』