プレスリリース
ブリストル・マイヤーズ スクイブ社、2012年度第3四半期の業績を報告
2012/11/19
本資料は、米国ブリストル・マイヤーズ スクイブ社が10月24日(米国現地時間)に発表しましたプレスリリースの日本語訳(抜粋)をご参考までにお届けするものです。内容につきましては原本である英文が優先します。
- 第3四半期のGAAPの1株当たり損失は0.43ドル、非GAAPの1株当たり利益は0.41ドル
- Amylin Pharmaceuticals社の戦略的買収を完了し、糖尿病領域におけるアストラゼネカ社との提携を拡大
- 米国とヨーロッパでEliquis®とOrencia®(オレンシア)の薬事マイルストーンを達成し、Yervoy®の長期生存率データを発表して、継続的な研究開発の生産性を実証
- 2012年度のGAAPのEPS見通しを0.95ドル~1.05ドルに修正し、非GAAPのEPS見通しを1.90ドル~2.00ドルの範囲と確認し、範囲の上限の達成を示唆
米国ニューヨーク、2012年10月24日-ブリストル・マイヤーズ スクイブ社(本社:アメリカ・ニューヨーク/CEO:ランベルト・アンドレオッティ)は本日、2012年度第3四半期の業績を発表し、2012年度のGAAPを修正し、非GAAPのEPS見通しを確認しました。
ブリストル・マイヤーズ スクイブ社CEOのランベルト・アンドレオッティは、次のように述べています。「ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、第3四半期に、C型肝炎治療薬BMS-986094の開発中止などの課題に直面しました。当社がこれらの課題を克服し、患者さんのために正しい決定を下したことを誇りに思います。Eliquis®とOrencia®の薬事マイルストーン達成、Yervoy®の長期生存率データ発表、Amylin社の買収完了、そして主力ブランドの業績によって実証されるとおり、当社は引き続き将来の成功に向けて確固とした態勢を整えています。」
第3四半期(EPSのデータ以外は100万ドル単位)
2012年度 | 2011年度 | 前年度比 | |
純売上高 | $3,736 | $5,435 | (30)% |
希薄化後EPS(GAAPベース) | (0.43) | 0.56 | *% |
希薄化後EPS(非GAAPベース) | 0.41 | 0.61 | (33)% |
第3四半期の業績
- 2012年度第3四半期のブリストル・マイヤーズ スクイブ社の純売上高は、米国で2012年3月にAvapro/Avalide®の特許権が、また2012年5月にPlavix®の特許権が満了したことにより、前年同期から30%減の37億ドルとなりました。但し、Plavix®とAvapro/Avalide®を除くと、純売上高は、前年同期比7%増となります。
- 第3四半期の米国純売上高は、前年同期比43%減の20億ドルとなりました。米国外の純売上高は、6%減の18億ドルとなりました。
- 第3四半期の純売上高に対する売上総利益の割合は、前年同期の73.7%に対し、73.6%となりました。
- 第3四半期のマーケティング費・販売費・一般管理費は、前年同期比5%増の11億ドルとなりました。
- 第3四半期の広告販促費は、前年同期比19%減の1億6,700万ドルとなりました。
- 第3四半期の研究開発費は、前年同期比2%減の9億5,100万ドルとなりました。
- 第3四半期の業績には、C型肝炎の治療薬として第II相開発段階にあった核酸系ポリメラーゼ(NS5B)阻害剤であるBMS-986094(旧名称INX-189)の開発中止による非現金支出の減損損失18億ドルが含まれています。
- 第3四半期の損失(税金控除前)に対するマイナス税額の割合は、43.4%でした。前年同期の利益(税金控除前)に対する実効税率は、26.0%でした。
- 第3四半期のブリストル・マイヤーズ スクイブに帰属する純損失は、前年同期の9億6,900万ドル(1株当たり0.56ドル)の純利益に対し、7億1,100万ドル(同0.43ドル)の純損失でした。
- 非GAAPベースでは、第3四半期のブリストル・マイヤーズ スクイブに帰属する純利益は、前年同期の10億ドル(1株当たり0.61ドル)に対し、6億8,500万ドル(同0.41ドル)でした。特定項目の概要は、「非GAAPに基づく財務情報の使用」セクションで説明しています。
- 2012年9月30日時点の現金、現金等価物、および有価証券は66億ドルであり、純キャッシュポジションはマイナス7億3,100万ドルとなりました。
- 7月、当社は20億ドルの上位無担保社債を発行しました。2017年満期利率0.875%社債が7億5,000万ドル、2022年満期利率2.000%社債が7億5,000万ドル、2042年利率3.250%社債が5億ドルです。
- また7月、当社は、さらに15億ドルの5年回転信用枠の契約を締結しました。2012年9月30日時点で、回転信用枠での借入金はありません。
第3四半期の製品とパイプラインの最新情報
ブリストル・マイヤーズ スクイブ社の第3四半期の全世界の売上高には、Orencia®(オレンシア)(32%増)、Yervoy®(48%増)、Sprycel®(スプリセル)(25%増)、Onglyza®/Kombiglyze®(40%増)、Baraclude®(バラクルード)(11%増)が含まれています。
Eliquis®
- 9月、当社とパートナーのファイザー社は、米国食品医薬品局(FDA)がEliquis®の新薬承認申請に関する追加提出情報を受理し、処方薬ユーザーフィー法(PDUFA)に基づく期限日を2013年3月17日と指定したことを発表しました。
- 同じく9月、欧州医薬品審査庁(EMA)の医薬品委員会(CHMP)は、1つ以上の脳卒中リスク因子を有する非弁膜症性心房細動患者の脳卒中および全身性塞栓症の発症抑制を適応としてELIQUIS®の承認を勧告する肯定的な見解を発出しました。CHMPの肯定的見解については、EUでの医薬品の承認権限を持つ欧州委員会が審査を行います。
- 10月、ランセット誌にARISTOTLE試験のサブ解析の結果が掲載されました。この結果より、ELIQUIS®の脳卒中または全身性塞栓症、大出血、および死亡の発症抑制効果は、ワルファリンと比較して、非弁膜症性心房細動患者の脳卒中の分類および出血リスクスコア別でみても一貫していることが明らかになりました。
Orencia®(オレンシア)
- 10月、欧州委員会は、中等度から重度の関節リウマチ患者の治療用としてOrencia®皮下注製剤を承認しました。
Baraclude®
- 10月、FDAは、慢性B型肝炎のアフリカ系アメリカ人と肝移植患者に関するデータを含めるBaraclude®のラベル改訂を承認しました。
Yervoy
- 9月、当社は2012年欧州臨床腫瘍学会(ESMO)にて、未治療および既治療の転移性黒色腫(メラノーマ)の一部患者で4年から5年の延命効果が見られたというYervoy®の新データを発表しました。
Onglyza®
- 7月、トロントで開催された第17回世界心臓病学会議にて、当社とパートナーのアストラゼネカ社は、心血管疾患のリスクが高い成人の2型糖尿病患者において、Onglyza®によってグリコシル化血色素値、空腹時血糖値、食後血糖値などの血糖コントロールの主要指標がプラセボと比較して改善することを示すプール解析の結果を発表しました。
C型肝炎
- 8月、当社は、第II相開発段階にあったC型肝炎治療薬BMS-986094の開発を中止したことを発表しました。この決定は、患者さんの安全のために下されました。
第3四半期の事業開発の最新情報
- 8月、当社は、Amylin Pharmaceuticals社の買収を完了し、糖尿病領域におけるアストラゼネカ社との提携を拡大し、糖尿病パイプラインに3つの上市薬を追加しました。
- 9月、当社は、パーキンソン病を治療する新薬の発見、開発、販売に関して、バンダービルト大学神経科学創薬研究所との提携契約を発表しました。
- 10月、当社とパートナーのサノフィ社は、多くの主要市場でPlavix®とAvapro®/Avalide®の特許権満了後に長期的提携を再構築することを発表しました。改訂版の契約では、業務が簡略化され、有望なイノベーション指向の研究開発ポートフォリオに重点的に取り組む当社の能力が補強されます。
2012年度の財務見通し
ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、2012年度のGAAPのEPS見通しを1.78ドル~1.88ドルから0.95ドル~1.05ドルに修正し、非GAAPのEPS見通しを1.90ドル~2.00ドルの範囲と再確認し、範囲の上限の達成を示唆しています。GAAPおよび非GAAPの見通しのどちらも、現在の為替レートを前提としています。以下が非GAAPの見通しの主な前提条件となります。
- 174億ドル~178億ドルの全世界の売上高(2012年度のPLAVIX®の全世界の売上高を約26億ドルと想定)
- 前年度比で約100ベーシスポイント増の売上総利益率
- 広告販促費の10%台半ばの減少
- マーケティング費・販売費・一般管理費の1桁台前半の減少
- 研究開発費の1桁台前半の増加
- 23%程度の実効税率
2012年度の財務見通には、完了済みの買収の影響が含まれていますが、今後の潜在的な戦略的買収や売却、ならびに特定し定量化されていない項目の影響は排除されています。2012年度の非GAAPの見通しでは、「非GAAP(一般会計原則)に基づく財務情報の使用」で説明する他の特定項目も除外されています。非GAAP値の調整項目の詳細は、当社Webサイトの補足資料に記載されています。
非GAAP(一般会計原則)に基づく財務情報の使用
本ニュースリリースには、非GAAPベースの利益およびこれに関連する1株当たり利益情報などの非GAAP財務指標が含まれます。これらの指標は、特定のコスト、経費、重要な損失や利益、およびその他の特定項目が除外され調整されています。GAAPベース指標に含まれるものでこれら調整済み利益やその他の調整済み指標を算定するために除外される項目は、リストラクチャリングや事業撤退のための費用、加速償却費、買収したAmylin社無形資産に関連した純償却費、資産化された研究開発費やその他の資産の減損損失費、重要な法的手続きに関する費用または回収による利益、規制当局の承認を受けていない製品をライセンスインするための前払金・マイルストーン・ペイメント・その他のライセンスを得るための支出のうち直ちに費用化されるもの、および重要な税項目です。本情報は、当社の過去の財務実績と今後の見通しについて、投資家の総合的な理解を高めることを意図しています。非GAAPベースの財務指標は、会社と投資家に対し、当社のベースライン業績を示すものであり、現在の業務実績を反映するものではないと当社が考える項目は考慮されていません。当社は、社内予算の設定、費用の管理、資源の配分、将来期間の計画・予測のために、非GAAPベースの売上総利益、非GAAPベースのマーケティング費・販売費・一般管理費、非GAAPベースの研究開発費、および非GAAPベースのその他損益指標を使用しています。非GAAPベースの実効税率指標は、主に将来期間を計画・予測するために使用します。非GAAPベースの利益および1株当たり利益指標は、当社が自社の業績の評価、資源の配分、インセンティブ報酬目標の設定、将来期間の計画・予測を行うための根拠として用いる主要指標です。これらの情報は、GAAPに従って作成される財務指標と分離した単独のものあるいはこれに代わるものとしてとらえられることを意図したものではありません。
将来予測等に関する記述
本ニュースリリースは、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社の財務状況、営業実績、市場における位置づけ、製品開発、事業戦略に関する目標、計画、予測に関連する記述について、1995年私募証券訴訟改革法の趣旨の範疇に含まれる一定の将来予測に関する記述を含んでいます。当該記述は、「期待」、「予測」、「推定」、「予想」、「提案」、「指針」、「予定」、「計画」、「見込み」および同様の単語または用語を使い、将来の営業または財務業績に関連し表記しているという事実により識別することができます。そうした将来予測に関する記述は現在の予想に基づくものであり、遅延、転換または変更を来たす内在的リスクと不確実性を伴っており、実際の成果または業績が現在の予想と大きく異なる結果となる可能性があります。こうした要因には、将来起こりうる回収を含む製品開発、製造または販売における困難および遅延、2010年の米国医療保険改革法に基づく、継続的な割引と製薬企業負担金の導入の影響、公衆衛生局340Bプログラムに基づくメディケア、メディケイド、メディケイド・マネージドケアの組織および事業体に関連する政府の法令規制、割戻金および保険償還、市場要因、競争力のある製品開発および承認、価格統制と圧力(マネージドケア・グループならびに機関および政府系購入者による規則や実務の変更を含みます)、金利や為替レートの変動などの経済的条件、司法判断、卸売業者の在庫レベルに関して生じうる主張および懸念、第三者から提供されるデータの変動、納税義務を含む国内外の経営に影響を及ぼす政府の規制および法案の変更および解釈、営業または税務計画戦略の変更、さらに特許上の立場および訴訟の最終結果が含まれます。これらの要因には、『真珠数珠繋ぎ』戦略やコスト削減イニシアティブを含む戦略プランを当社が順調に実施する可能性、特定製品の特許やデータ保護の満了、政府による調査の影響と結果も含まれます。パイプライン製品に関しては、今後の臨床試験が今回のリリースに記載するデータを裏付け、当該製品が必要な承認を取得する、または商業的に成功するという保証はありません。また、承認を申請し、その申請を予定の期限までに行う、または契約上のマイルストーンが達成されるという保証もありません。これらやその他のリスクと不確実性に関する詳細および検討については、当期報告書(Form 8-K)、四半期報告書(Form 10-Q)、年次報告書(Form 10-K)など、当社が証券取引委員会に提示または提出した定期報告書をご参照ください。当社は、新たな知見、今後の出来事の結果を問わず、一切の将来予測等に関する記述について、公に更新する義務を負うものではありません。
Abilify®は、大塚製薬の商標です。
Atripla®は、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社とGilead Sciences社の商標です。
Avapro®、Avalide®、およびPlavix®は、サノフィ社の商標です。
Byetta®およびBydureon®は、Amylin Pharmaceuticals社およびアストラゼネカ社の商標です。
Erbitux®は、イムクロン社の商標です。イムクロン・システムズ社は、イーライリリー・アンド・カンパニー社の完全子会社です。
その他すべてのブランド名は、当社もしくは当社の子会社が単独で所有する登録商標です。
詳細につきましては、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社のウェブサイト(www.bms.com<米国本社のウェブサイト(英語)>)に掲載しているオリジナルのプレスリリースをご参照ください。