プレスリリース
大腸がん啓発「My Choice キャンペーン」スタート
~私に合った治療と、生きていく。~
個別化治療と自身の選択肢を知り、自分に合った治療を選択するために
2013/03/28
ブリストル・マイヤーズ株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長兼CEO:エマニュエル・ブリン、以下、ブリストル・マイヤーズ)とメルクセローノ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役:パリス・パナヨトプロス、以下、メルクセローノ社)は、大腸がん啓発月間である3月より「My Choice ~私に合った治療と、生きていく。~」と題した大腸がん啓発キャンペーンを展開します。キャンペーン開始に伴い、3月27日(水)に大腸がんの患者様やそのご家族を中心とする一般の方々約100名を招いた啓発イベントを開催しました。
日本では推定で毎年10万人もの人が大腸がんと診断され(*1)、その数は年々増加傾向にあります。部位別がん死亡数では、女性は1位、男性は肺がん、胃がんに次いで3位(*2)と、男女ともに大腸がんは上位に挙げられています。一方で、新しい薬の登場や医療技術の進歩により、大腸がん治療の選択肢も増え、患者様それぞれの病態・体質・特性に合わせた個別化治療が進んでいます。そんな中、「My Choice」キャンペーンは、大腸がんの患者様とそのご家族に、疾患と治療、特に個別化治療について、理解を深めていただき、医師と相談の上自身に合うと患者様が納得できる治療を選択していただき、積極的に治療に参加するきっかけづくりとなることを目的としております。
医療の現場では、その人に合う治療法を選択する「個別化治療」が重要視されてきていますが、その周知は未だ十分ではありません。医療が進歩する中、治療選択肢は広がり続けており、大腸がんの患者様はご自身のがんのステージや状況を踏まえて、自分の選択肢を知り、自分に一番合うと思われる治療を医師と相談の上選択し、QOL(生活の質)を保ちながらより長く日常生活を送ることが大切となります。
特に最近では、分子標的薬の登場により、治療の選択肢が増えています。分子標的薬は、従来の抗がん剤と作用機序が異なります。分子標的薬には、特定の遺伝子の型(変異の有無等)を事前に調べることにより、投与前から効果をある程度予測することができるものがあります。
Kras遺伝子と呼ばれる遺伝子には野生型と変異型がありますが、Kras野生型の患者様には分子標的薬の一つである抗EGFR抗体薬の治療効果が期待できます。逆に、Kras変異型の患者様には抗EGFR抗体薬の治療効果が期待できないため、それ以外の治療法が選択肢となり、無駄な投与を避けることができます。特に手術による治癒切除が期待できない進行大腸がん患者様にとっては、Kras遺伝子の変異の有無を事前に調べることにより、ご自身に合う治療、合わない治療を選別できることは大きな意味を持ちます。これを、個別化治療と呼んでいます。しかしながら、Kras遺伝子や個別化治療をご存知の患者様方は非常に限られているのが現状です。
こうした背景から、患者様方に大腸がんの個別化治療への理解を深めて頂き、ご自身に合った最新の治療選択について知っていただく一助になるよう、My Choice キャンペーンは、イベント、ウェブサイト、啓発小冊子などによる情報提供を展開していきます。
ブリストル・マイヤーズとメルクセローノは、My Choiceキャンペーンを通じて、個別化治療に関する対話が医師と患者様の間で促進され、患者様方が積極的に治療に参加するきっかけづくりとなることを願っております。
【My Choice キャンペーンウェブサイト 概要】
- URL:www.mychoice.jp.net
- サイトオープン:2013年5月中旬
- 監修:
- 東京大学大学院医学系研究科・医学部 臓器病態外科学講座 腫瘍外科学教授 渡邉聡明 先生
- 国立がん研究センター東病院 消化管内科 外来・病棟医長吉野孝之先生
【My Choice キャンペーン 患者様向け啓発小冊子 概要】
- 配布開始:2013年5中旬
- サイトオープン:2013年5月中旬
- 監修:
- 東京大学大学院医学系研究科・医学部 臓器病態外科学講座 腫瘍外科学教授 渡邉聡明 先生
- 国立がん研究センター東病院 消化管内科 外来・病棟医長吉野孝之先生
- (※1)独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センター
- (※2)厚生労働省平成20年人口動態統計 月報年計(概数)の概況
ブリストル・マイヤーズ株式会社について
ブリストル・マイヤーズ株式会社は、深刻な病気を持つ患者さんを助けるための革新的な医薬品を発見、開発し、提供することを使命とする世界的なバイオファーマ企業です。革新的な科学への熱意、いまだ有効な治療法がない重篤な疾患に対する研究開発力、そして生物学的製剤分野における優れた競争力を備えています。私たちの企業戦略は「バイオファーマ」に変化を遂げて、さらに進化させることです。これは、伝統ある大規模な製薬企業の基盤と革新的なバイオテクノロジー企業、この2つの特長を兼ね備えた新しい種類の事業体です。この戦略で重要なことは、革新的な新薬を可能な限り迅速に患者さんに提供するのに役立つ、適切な優先課題と選択事項に注力することです。詳細についてはhttp://www.bms.co.jp/rd/strategy.htmlにてご覧いただけます。
【本件に関する報道関係者のお問い合わせ先】
My Choiceキャンペーン広報事務局(MSL内)
担当:伊澤、東、岡田
TEL:03-5719-8933
Email:mychoice@msljapan.com