プレスリリース
ブリストル・マイヤーズ スクイブ社と熊本大学、新規機序の心不全治療薬創出に関する共同研究契約を締結
2017/12/20
ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社
国立大学法人 熊本大学
ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社(東京都新宿区、代表取締役社長:ジャン=クリストフ・バルラン)は、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社と国立大学法人熊本大学(以下、熊本大学)が、新規機序の心不全治療薬創出に関する共同研究契約を締結したことを発表いたします。本共同研究契約は、ブリストル・マイヤーズ スクイブが日本で積極的に取り組んでいるオープンイノベーション活動(Japan Open INnovation: JOIN)の一環です。JOINは、基礎段階にある研究を臨床へとつなげ、新たな治療法をもたらすことを目的に、ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社が日本の大学、研究機関、企業等とパートナーシップを結び、最先端のバイオメディカル研究を支援する取り組みです。本契約に基づき、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社 心血管領域創薬研究部門およびブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社JOINチームは、熊本大学大学院生命科学研究部総合医薬科学部門代謝・循環医学講座分子遺伝学分野の尾池雄一教授と協力し、心不全の新たな治療薬の探索・開発に向けた共同研究を進めてまいります。
熊本大学の尾池教授は、次のように述べています。「世界的な高齢化に伴い、心不全の患者数は今後ますます増加すると予想されています。私たちは、心不全の病態解明に関するこれまでの分子研究により、研究対象となる複数の標的候補を特定・発見してきました。多くの基礎医学研究の成果が臨床に還元されない現状がある中、今回のブリストル・マイヤーズ スクイブ社との共同研究の機会を生かし、我々の成果を患者さんに還元できるよう力を尽くしたいと考えております。」
ブリストル・マイヤーズ スクイブ社 心血管領域創薬生物学部門責任者のDavid Gordonは、次のように述べています。「ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、深刻な病気を抱える患者さんの人生に有意義な違いをもたらす可能性のある領域に焦点を当て、研究開発に取り組んでいます。心血管疾患は、当社の重点疾患領域の一つであり、そのうち心不全は、予後不良かつ進行性の疾患であり、新たな治療法に対する高いアンメットメディカルニーズが存在します。尾池教授は、これまでの研究を通じて、心不全の進行を止めるだけでなく改善にも繋がる可能性のある大変重要な標的を特定されています。コラボレーションを通じてこの標的について研究を進め、治療薬となる可能性のある新たな治療薬候補の発見に取り組めることを楽しみにしています。本共同研究により、熊本大学ならびに尾池教授の画期的な研究と、当社が長年培ってきた心血管疾患治療薬の創薬および開発における知見を融合させることができます。」
ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社 専務執行役員 メディカル・開発部門 部門長の玉田 寛は、次のように述べています。「この度、当社が推進するオープンイノベーション活動が結実し、熊本大学との共同研究を開始する運びとなったことを、大変うれしく思います。私たちは、日本国内においてアカデミアとの連携を今後もより強化し、革新的な治療薬を日本の患者さんと医療関係者の皆様に一日も早くお届けできるよう、努めてまいります。」
ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社について
ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、160年の歴史を有し世界各国で事業展開をしているグローバルバイオファーマ企業です。深刻な病気を抱える患者さんとご家族のために革新的な医薬品を開発し提供することを使命に、「がん」「免疫系疾患」「心血管疾患」「線維症」の専門性の高い4つの重点疾患領域で研究開発を進めています。日本法人であるブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社は、1960年の設立以来、日本の患者の皆様やご家族のことを第一に、医療ニーズが満たされていない疾患領域で、これまでにない新たな治療法をお届けすることを通じて、疾患の治療と生活の質の向上に取り組んでいます。
ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社についての詳細はhttps://www.bms.com/jpよりご確認ください。
ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社のオープンイノベーション活動について
ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社は、革新的な医薬品の発見・開発に向け、日本の大学、研究機関、バイオテクノロジー企業の皆様とパートナーシップを結び、研究の発展を支援することを目標に、国内の有望な科学技術を探し求めています。この取り組みは、患者さんに革新的な治療薬を提供するべく、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社の創薬、トランスレーショナル研究および臨床開発における知見と、新たなサイエンスを融合させるものです。詳細は、webサイトhttps://www.bms.com/jp/researchers-and-partners/open-innovation.htmlをご参照ください。