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プレスリリース

ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社と名古屋大学、がん薬物治療における免疫関連バイオマーカーの探索に関する共同研究契約を締結

2018/06/28

ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社
国立大学法人名古屋大学

ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社(東京都新宿区、代表取締役社長:ジャン=クリストフ・バルラン)は、国立大学法人名古屋大学(愛知県名古屋市、総長:松尾清一、以下、名古屋大学)と、がん薬物治療における免疫関連バイオマーカーの探索に関する共同研究契約を締結したことを発表いたします。研究は、名古屋大学大学院医学系研究科(研究科長:門松健治、以下、名古屋大学医学系研究科)で行われます。契約期間は2023年までの5年間です。

本契約に基づき、両者は、固形がんおよび血液がんを含めた幅広いがん種に対して、実臨床において使用される薬物治療によって体内にどのような免疫反応が誘引されるかを細胞レベルで解析します。また解析結果に基づき、治療に有用なバイオマーカーを同定し、がん薬物治療のための診断薬や新規薬剤を開発することを目指します。

がんの薬物治療は、近年、大きく進展していますが、最新の治療法であっても必ずしもすべての患者さんに対して有効ではなく、それぞれのがんの特性、および患者背景に合わせた、より効果的な治療法が求められています。また、治療によって効果が期待できる患者さんを特定する効果予測バイオマーカーの同定・開発も急務となっています。特に、免疫チェックポイント阻害薬など、免疫関連の薬物治療においては、がんゲノムと免疫応答との包括的な検討、ならびに臨床効果を最大化するための新たな治療法の開発が重要です。

このような状況に対し、がん薬物治療の科学を進展させ、治療困難ながん患者さんの予後を改善する革新的な治療法の研究開発にコミットしているブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社は、名古屋大学医学系研究科と協力し、トランスレーショナルリサーチによって新たな免疫関連バイオマーカーの探索に取り組みます。

ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社 専務執行役員 メディカル・開発部門 部門長の橋上聖は、次のように述べています。「この度の、名古屋大学医学系研究科との共同研究開始を、大変うれしく思っています。私たちは、深刻な病気を抱える患者さんを助けるための革新的な医薬品を開発し、提供する、ことをミッションとしており、今後もアカデミアとの連携を強化し、引き続き、新たな治療薬をお届けできるよう、努めてまいります。」

また、本研究を推進する名古屋大学医学系研究科 分子細胞免疫学の西川博嘉教授は次のように述べています。「がんに対する免疫応答において、エフェクターT細胞に加え、制御性T細胞のバランスが、様々ながん種において予後不良と関連しています。しかし、患者における制御性T細胞の役割は完全には解明されていません。制御性T細胞の役割を解明し、制御性T細胞を標的とした治療法を開発することで、より効果的な治療が実現できると考えています。本研究を通して、ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社と協力して、新たな免疫関連バイオマーカーを探索し、高精度医療の実現に寄与していきたいと考えています。」

 

ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社について


ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、130年の歴史を有し世界各国で事業展開をしているグローバルバイオファーマ企業です。深刻な病気を抱える患者さんとご家族のために革新的な医薬品を開発し提供することを使命に、「がん」「免疫系疾患」「心血管疾患」「線維症」の専門性の高い4つの重点疾患領域で研究開発を進めています。日本法人であるブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社は、1960年の設立以来、日本の患者の皆様やご家族のことを第一に、医療ニーズが満たされていない疾患領域で、これまでにない新たな治療法をお届けすることを通じて、疾患の治療と生活の質の向上に取り組んでいます。
ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社についての詳細はhttps://www.bms.com/jpよりご確認ください。