プレスリリース
マイオカーディアの買収を完了
業界をリードする心血管系事業を一層強化
Company Info
2020/11/27
ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社
※本資料は2020年11月17日に米国で発表したプレスリリースの日本語訳です。
ブリストル マイヤーズ スクイブ(NYSE:BMY)は、本日、マイオカーディア・インク(以下マイオカーディア)の買収が完了したと発表しました。買収総額は約131億米ドルで、全額が現金で支払われました。買収完了に伴い、マイオカーディア株式のナスダック・グローバル・セレクト・マーケットでの取引は終了し、同社はブリストル マイヤーズ スクイブの100%完全子会社となりました。
ブリストル マイヤーズ スクイブの取締役会会長兼CEOであるジョバンニ・カフォリオは、次のように述べています。「マイオカーディアの仲間をブリストル マイヤーズ スクイブに迎えることを嬉しく思います。マイオカーディアは、重大なアンメット・メディカル・ニーズに応えるため、心血管系治療の革新に取り組んできました。両社が協力することで、今後より多くの患者さんのお役に立てるようになると期待しています。マイオカーディアと一緒になることで、業界をリードする心血管系事業がさらに拡充できるほか、私たちのサイエンスの力を一層高め、商業上の大きな可能性を秘めた革新的新薬や有望なパイプライン候補の獲得にもつながります。ブリストル マイヤーズ スクイブは、心血管系領域で優れた実績を持つとともに確かな将来性を見出しており、今後も同分野に注力します。」
マイオカーディアの買収に伴い、ブリストル マイヤーズ スクイブは、罹患率が高く患者への影響が大きい慢性心疾患である閉塞性肥大型心筋症(HCM)治療において、ファースト・イン・クラスの心血管疾患治療薬となりうるmavacamtenを取得します。mavacamtenの症候性閉塞性HCM治療薬としての新薬申請(NDA)は、EXPLORER-HCM試験に基づき、2021年度第1四半期に米国食品医薬品局に提出予定です。ブリストル マイヤーズ スクイブは、非閉塞性HCMを含む追加適応症についてmavacamtenの可能性を最大限に追求するとともに、マイオカーディアの有望な新規化合物パイプラインの開発も行う予定です。対象パイプラインには臨床段階治療薬であるdanicamtiv(旧MYK-491)およびMYK-224の2種、ならびに前臨床アセットであるACT-1およびLUS-1の2種が含まれます。
以前発表したマイオカーディアの全発行済普通株式に対する1株当たり225.00ドルの公開買付けは、2020年11月16日が終わる午前12時(ニューヨーク時間)に受け付けを終了しました。マイオカーディアの発行済普通株式総数の約78.9%に相当する約42,180,978株に有効な応募があり、公開買付けの撤回は行われませんでした。本公開買付けの条件に従い、有効に応募され、適切に撤回されなかった全ての株式は、支払いに向け受理されました。ブリストル マイヤーズ スクイブは、応募された全株式に対する支払いを速やかに行う予定です。
公開買付け完了に続き、ブリストル マイヤーズ スクイブは、子会社Gotham Merger Sub Inc.とマイオカーディアの合併を行い、それによってマイオカーディアの買収を完了しました。この取引は、デラウェア州一般会社法第251(h)に基づきマイオカーディアの株主の投票を経ずに行われました。この合併により、本公開買付けにおいて応募されなかったマイオカーディアの発行済普通株式は、公開買付けの提示額と同額の1株当たり225.00ドル相当(無利息、源泉徴収税を控除した額)の現金を受け取る権利に転換されました。
マイオカーディアの株主は、本公開買付に関して質問がある場合、情報提供代理人であるMacKenzie Partners, Inc.(フリーダイヤル:1-800-322-2885)に直接問い合わせることができます。
肥大型心筋症について
肥大型心筋症(HCM)は、心筋が過度に収縮し、左室を拡張する能力が低下する慢性の進行性疾患で、衰弱症状や心機能障害の発症につながる可能性があります。500人に1人がHCMに罹患していると推定されています。HCMの原因として最も多いのが、心筋のサルコメアにおけるタンパク質の変異です。HCM患者の約3分の2では、左室流出路(LVOT)として知られる心臓から出てくる血液の通り道が、肥大・病変した筋肉によって閉塞され、心臓から体の他の部分への血流が制限されます(閉塞性HCM)。その他の患者では、肥厚した心筋がLVOTを閉塞させるのではなく、心筋が肥大して硬くなったことで拡張機能が低下し発症に至ります(非閉塞性HCM)。閉塞性HCMまたは非閉塞性HCMの患者は、労作によって疲労または息切れが生じるため、日常生活への参加能力を阻害されてしまいます。また、HCMは、心房細動、発作、心不全、心臓突然死のリスク増加とも関連しています。
現在、米国とEU全体で約16万~20万人が症候性閉塞性HCMと診断されていますが、限られた症状緩和法以外に有効な治療選択肢はありません。患者は一般的に40~50代で診断され、治療は長期化することが予想されます。診断を受けたことがある人は、閉塞性HCMを有する人の約25%、非閉塞性HCMを有する人の約10%に過ぎないと推定されています。
アドバイザー
ブリストル マイヤーズ スクイブのフィナンシャル・アドバイザーはGordon Dyal & Co., LLC、リーガル・アドバイザーはKirkland & Ellis LLPでした。マイオカーディアのフィナンシャル・アドバイザーはCenterview Partners LLCおよびGuggenheim Securities、リーガル・アドバイザーはGoodwin Procter LLPでした。
ブリストル マイヤーズ スクイブについて
ブリストル マイヤーズ スクイブは、深刻な病気を抱える患者さんを助けるための革新的な医薬品を開発し、提供することを使命とするグローバルなバイオファーマ製薬企業です。ブリストル マイヤーズ スクイブに関する詳細は、BMS.com、LinkedIn、Twitter、YouTube、FacebookおよびInstagramをご覧ください。
将来予測等に関する記述の注意事項
本プレスリリースは、ブリストル マイヤーズ スクイブによるマイオカーディア社の買収ならびに特定の生物学的化合物の開発および商業化に関する「将来予測等に関する記述」を含んでいます。そうした将来予測等に関する記述は、一般に「場合」、「予定」、「すべき」、「予想」、「計画」、「想定」、「可能性」、「意図」、「目標」、「見積もり」、「予期」、「確信」、「推定」、「予測」、「見込み」、もしくは「継続」などの語、またはこれらの否定形もしくは類義語で表現されます。こうした記述はあくまでも予測であり、そうした将来予測等に関する記述は現在の予想に基づくものであり、それらのいずれかに遅延、転換または変更を来たす要因を含む内在的リスクおよび不確定要素を伴い、現在の予想とは大きく異なる結果となる可能性があります。将来予測等に関するいかなる記述も保証されるものではありません。その他のリスクには、(i)買収により予想される利益が実現する保証はないこと、(ii)本合併契約に関連して当事者等に対して行われる可能性がある法的手続きの結果、(iii)本取引に関連する予期せぬ困難もしくは支出、本取引に対する取引先および競合他社の反応、または本取引の結果として従業員の定着が困難になる可能性などがあります。本取引の実質的な財務上の影響は、本プレスリリースに記載されている予想される財務上の影響とは異なる場合があります。また、本プレスリリースに記載されている化合物は医薬品開発プロセスに内在する全てのリスクにさらされており、これらの化合物の開発が商業的に成功する保証はありません。本プレスリリースの将来予測等に関する記述は、ブリストル マイヤーズ スクイブの事業に影響を与える多くの不確定要素、特にブリストル マイヤーズ スクイブの2019年12月31日に終了した事業年度通期報告書(Form 10-K)、その後の四半期報告書(Form 10-Q)および当期報告書(Form 8-K)など、当社が随時、証券取引委員会に提出する報告書に記されている注意事項と共に評価されるべきです。ブリストル マイヤーズ スクイブは、新たな知見、今後の出来事等に因るか否かを問わず、一切の将来予測想等に関する記述について、公に更新する義務を負うものではありません。本資料に記載されている将来予測等に関する記述は、この記述の発表日時点における事象にのみ関連性を有します。