プレスリリース
ブリストル マイヤーズ スクイブと東京医科歯科大学が線維症の研究で提携
線維症
2021/02/17
ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社
東京医科歯科大学
ブリストル マイヤーズ スクイブと国立大学法人東京医科歯科大学は、線維症に関する共同研究を行うことを発表しました。この提携を通じて、ブリストル マイヤーズ スクイブは、線維症の発症に関わる新規の細胞SatMの発見やRBM7を介した線維症発症メカニズムの解明で知られる同大大学院医歯学総合研究科免疫アレルギー学分野教授の佐藤荘博士の研究をサポートし、現在有効な治療法のない線維症の治療薬創出にむけた共同研究を進めます。
この共同研究は、ブリストル マイヤーズ スクイブが日本で積極的に進める「ジャパン・オープン・イノベーション(通称JOIN)」活動の一環として行われます。JOINは、ブリストル マイヤーズ スクイブが自社パイプラインに新たなイノベーションをもたらしうる大学研究機関やバイオテック企業を発掘することを目的として、2015年に日本で開始したR&D戦略活動です。現在JOINは、韓国、台湾を含む北アジア地域全体の活動に発展しており、日本をアジア領域のイノベーションハブとして、大学研究機関やバイオテクノロジー企業等との10を超える提携を実現しています。
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科免疫アレルギー学分野の佐藤荘教授は、次のように述べています。「線維化は体の様々な臓器に致死的な影響を及ぼします。線維症の発症機序の解明は進んでおらず、有効な治療手段はまだありません。今回、私達はブリストル マイヤーズ スクイブの研究チームと協力して、新しい線維症治療薬の研究開発を開始しました。患者様により多くの治療選択肢をお届けできるように最善を尽くします。」
ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社代表取締役社長のジャン=クリストフ・バルランは、次のように述べています。「評価の高い医療研究機関と新しいコラボレーションを始めることを嬉しく思います。ブリストル マイヤーズ スクイブは世界有数のグローバル・バイオファーマ企業であり、治療法が見つかっていない疾患領域に注力して、深刻な病気を抱える患者さんの人生に違いをもたらすような革新的な薬品の創薬と開発を使命としています。また、その使命実現のために外部機関との提携を重視しています。外部のイノベーションを当社に取り入れることは、当社におけるイノベーションのさらなる発展につながるからです。日本での外部提携について、当社は長い歴史と多くの実績を持っています。今後も優れたパートナーとともに新薬開発を進めるべく、提携機会を模索していきます。」
ブリストル・マイヤーズ スクイブカンパニー生物学創薬部門線維症領域責任者のデイビッド・ゴードンは、次のように述べています。「線維症に対する新しいアプローチを、佐藤教授と共に進めていくことができ、嬉しく思います。佐藤教授による多臓器の病的な線維化におけるSatM細胞とRBM7経路の役割の発見はすばらしい功績です。これらの研究は線維症の深刻な影響に苦しむ患者さんに、新しい治療薬を提供できる可能性を持っています。そこには極めて大きなアンメットメディカルニーズがあると見ています。佐藤教授の科学的知見と、ブリストル マイヤーズ スクイブの優れた創薬能力を結集して、患者さんに新たな治療の可能性をお届けするという共通の目標に向けて取り組んでいきます。」
ブリストル マイヤーズ スクイブについて
ブリストル マイヤーズ スクイブは、深刻な病気を抱える患者さんを助けるための革新的な医薬品を開発し、提供することを使命とするグローバル・バイオファーマ企業です。詳細は、BMS.com、LinkedIn、Twitter、YouTube、Facebook、Instagramをご覧ください。
東京医科歯科大学について
学問と教育の聖地、湯島・昌平坂に建つ本学は、医療系総合大学として「知と癒しの匠」を創造し、東京のこの地から世界へと翼を広げ、人々の健康と社会の福祉に貢献します。