プレスリリース
抗悪性腫瘍剤/チロシンキナーゼ阻害剤 オータイロ® のNTRK融合遺伝子陽性の進行・再発の固形癌を対象とする製造販売承認事項一部変更承認を取得
がん領域
2025/11/20
ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社
※本プレスリリースに記載されている情報(本邦未承認情報を含む)は、ブリストル マイヤーズ スクイブに関連する最新情報をステークホルダーの皆様にお知らせするものであり、医薬品のプロモーションや宣伝・広告を目的とするものではありません。
ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社は本日、抗悪性腫瘍剤/チロシンキナーゼ阻害剤オータイロ®(一般名:レポトレクチニブ)について、既存のROS1融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌への適応に加え、NTRK融合遺伝子陽性の進行・再発の固形癌に対する効能又は効果の追加に係る製造販売承認事項一部変更承認を取得しましたので、お知らせいたします。
今回の承認は、成人患者を対象とした国際共同第Ⅰ/Ⅱ相試験(TPX-0005-01試験、TRIDENT-1試験)並びに小児及び若年成人患者を対象とした海外第Ⅰ/Ⅱ相試験(TPX-0005-07試験、CARE試験)のうち、NTRK融合遺伝子陽性固形癌患者より得られた結果に基づいています。
NTRK融合遺伝子は、NTRK融合遺伝子陽性の固形癌において発がんドライバーとして作用すると考えられています。NTRK融合遺伝子の発現頻度は、主要ながんで低く、NTRK融合遺伝子陽性の進行・再発固形癌に対する治療選択肢は限られています。現在、いくつかの治療法があるものの、トロポミオシン受容体チロシンキナーゼ阻害剤(TRK-TKI)未治療およびTRK-TKI既治療の患者の両方において、固形腫瘍全体で高いアンメットニーズが存在します。
ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社 研究開発本部長のアンジェラ デイビスは、「オータイロ®が、NTRK融合遺伝子陽性の固形癌を有する成人及び小児患者の治療薬として承認されたことを大変誇りに思います。今回の承認は、既存のROS1融合遺伝子陽性非小細胞肺癌を超えて適応が拡大されただけでなく、希少ながん遺伝子変異における重要なアンメット・メディカル・ニーズに対応する次世代TRK阻害剤としての役割をさらに強化することを示しています。これは、困難な疾患に直面する患者さんとそのご家族に革新と希望を届けるというブリストル マイヤーズ スクイブのコミットメントを改めて示すものです」と述べています。
なお、オータイロ®の「NTRK融合遺伝子陽性の進行・再発の固形癌」の適応判定に必要なNTRK1/2/3融合遺伝子の検出には、遺伝子変異解析プログラム「FoundationOne® CDx がんゲノムプロファイル」(中外製薬株式会社)を使用します。「FoundationOne® CDx がんゲノムプロファイル」は、オータイロ®のNTRK融合遺伝子陽性の固形癌に対するコンパニオン診断薬として、2025年10月3日に厚生労働省より承認を取得しています。
国際共同Ⅰ/Ⅱ相臨床試験(TPX-0005-01試験、TRIDENT-1試験)について
TRIDENT-1試験は、ROS1、NTRK1/2/3又はALKの遺伝子再構成を有する進行性固形癌患者を対象に、オータイロ®の安全性、忍容性、薬物動態、抗腫瘍活性を評価する国際共同第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験です。本試験の第Ⅰ相パートの評価項目には、安全性と薬物動態の評価項目が含まれています。本試験の第Ⅱ相パートにおいて、NTRK融合遺伝子陽性進行固形癌を対象に有効性及び安全性を評価しました。
本試験の第Ⅱ相パートのNTRK融合遺伝子陽性固形癌患者において、主要評価項目であるRECISTガイドライン1.1版に基づく盲検下独立中央判定(BICR)による奏効率[95%信頼区間(CI)*]は、TRK-TKIによる治療歴のない患者で、60.0%[42.1, 76.1](21/35例)、TRK-TKIによる治療歴がある患者で52.3%[36.7, 67.5](23/44例)でした。なお、副作用発現頻度は97.0%(131/135例)で、重篤な副作用においては13.3%(18/135例)でした。
*Clopper-Pearson法
海外第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験(CARE試験)について
CARE試験は、ROS1、NTRK1/2/3又はALKの遺伝子再構成を有する進行又は転移性固形癌、原発性中枢神経系(CNS)腫瘍又は未分化大細胞リンパ腫の小児及び若年成人患者を対象に、オータイロ®の安全性、忍容性、薬物動態、抗腫瘍活性を評価する海外第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験です。本試験において、NTRK融合遺伝子陽性の進行又は転移性固形癌を対象に有効性及び安全性を評価しました。本試験の主要評価項目であるRECISTガイドライン1.1版又はRANO基準に基づくBICRによる奏効率[95%信頼区間(CI)*]は、TRK-TKIによる治療歴のない患者で、50.0%[1.3, 98.7](1/2例)、TRK-TKIによる治療歴がある患者で25.0%[0.6, 80.6](1/4例)でした。なお、副作用発現頻度は、89.5%(17/19例)で、重篤な副作用は10.5%(2/19例)でした。
*Clopper-Pearson法
オータイロ®について
オータイロ®はROS1遺伝子によりコードされる受容体型チロシンキナーゼ(ROS1)、トロポミオシン受容体キナーゼ(TRK)ファミリーの強力な低分子阻害剤であり、ゲートキーパー変異やsolvent front変異などの臨床的耐性変異も阻害します。米国ではROS1融合遺伝子陽性非小細胞肺癌及びNTRK融合遺伝子陽性固形癌を適応症として、それぞれ2023年11月15日及び2024年6月13日に製造販売承認を取得しています。また、国内においては、「ROS1融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌」を適応症として、2024年9月24日に製造販売承認を取得しています。また、2025年9月には、「オータイロ®カプセル40mg」の剤形追加に係る医薬品として、「オータイロ®カプセル160mg」の製造販売承認を取得、今月薬価収載され、本日販売を開始しました。
ブリストル マイヤーズ スクイブについて
ブリストル マイヤーズ スクイブは、深刻な病気を抱える患者さんを助けるための革新的な医薬品を開発し、提供することを使命とするグローバルバイオファーマ企業です。詳細は、bms.com/jp、LinkedIn、Facebook、YouTube、Instagramをご覧ください。
本件に関するお問合せ先
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