プレスリリース
ブリストル・マイヤーズ スクイブ社
2009年度第1四半期、好調な業績を維持
2つの重要な戦略的イニシアティブを達成
2009/05/11
本資料は、米国ブリストル・マイヤーズ スクイブ社が4月28日に発表しましたプレスリリースの日本語訳(抜粋)をご参考までにお届けするものです。内容につきましては原本である英文が優先します。
- 主なフランチャイズと主力製品が売上の成長を牽引
- コスト管理の改善を継続し、財務結果に貢献
- 重要な戦略的イニシアティブを達成
- ABILIFY®について長期提携を延長
- ミードジョンソン・ニュートリション社の新規株式公開を無事実行
- 2009年度のGAAPのEPS見通しを1.58ドル~1.73ドル、非GAAPのEPS見通しを1.85ドル~2.00ドルと確認
ブリストル・マイヤーズ スクイブ社(本社:アメリカ・ニューヨーク/CEO:ジェームズ・M・コーネリアス)は4月28日に、好調な財務業績と2件の重要な戦略的イニシアティブの実行を含む2009年度第1四半期の業績結果を発表しました。
ブリストル・マイヤーズ スクイブ社CEOのジェームズ・M・コーネリアスは、次のように述べています。「営業業績は、売上高、利益ともに、すばらしいものでした。当社はバイオ医薬品リーダーとして将来の成長に向けて焦点をシフトすべく断固たる行動を取り、大きな戦略的進展を見せました。大塚製薬との提携契約により、2014年まで予想された財政上の不安定性を部分的に緩和し、今後数年間の安定性を高めることができます。また、良好なバランスシートと慎重なコスト管理を維持しながら、抗ウイルス剤と心疾患治療薬のパイプラインを拡張するという「真珠数珠繋ぎ」戦略を推し進める取引をさらに2件完了しました。これは、より強く、スリムで、効率の良い企業になるという当社のコミットメントを体現するものです。
第1四半期
EPSのデータ以外は100万ドル単位
2009年度 | 2008年度 | 前年度比 | |
純売上高 | $5,015 | $4,891 | 3% |
希薄後EPS(GAAPベース) | 0.32 | 0.33 | (3)% |
継続事業からの希薄化後EPS(GAAPベース) | 0.32 | 0.32 | - |
継続事業からの希薄化後EPS(非GAAPベース) | 0.48 | 0.39 | 23% |
戦略面での最新情報
2009年4月6日、当社は大塚製薬株式会社と、ABILIFY®(一般名:アリピプラゾール)の米国における開発と販売に関する両社の長期提携を、現在予定されている2012年11月末から、特許権が満了する2015年4月まで延長することを発表しました。さらに両社は、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社のがん領域の2製品、SPRYCEL®(スプリセル)とIXEMPRA®(一般名:イキサベピロン)に関しても提携します。
今回の提携延長は、2013、2014年の収益ベースをさらに構築するために、また特許権の満了が予定されているPLAVIX®(一般名:クロピドグレル硫酸塩)とAVAPRO®(一般名:イルベサルタン)の問題に対処するために当社が起こした最も重要なアクションの一つです。これにより、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は2014年以降の長期的成長目標に向けた取り組みの焦点を修正し、将来に向けた財務柔軟性を維持しつつ当社の全般的な財務安定性を高めることができます。この提携は当社の神経科学領域における新製品開発に向けての橋渡し役となることが期待されています。
2009年2月、ミードジョンソン・ニュートリション社が行った新規株式公開は無事成功しました。ブリストル・マイヤーズ スクイブ社はミードジョンソン社株式の83%を保有することによって、バイオ医薬品事業に経営焦点を据えながら、財務多様性を確保しました。
ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は2007年12月にバイオ医薬品戦略を導入して以来、組織変革のコミットメントを果たしてきました。当社はヘルスケア事業の戦略的オプションを検討すると明言し、その後、断固たる行動を取って次世代のバイオ医薬品企業への移行を成し遂げてきました。
第1四半期の業績
- ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、2009年度第1四半期に、前年同期から3%増(為替変動の影響を排除すると8%増)の50億ドルの純売上高を継続事業から記録しました。第1四半期の医薬品事業の純売上高は前年同期比3%増の43億ドル、ミードジョンソン・ニュートリション社の売上高は同1%減の6億9300万ドルとなりました。
- 第1四半期の医薬品事業部の米国売上高は、前年同期から13%増の28億ドルとなりました。医薬品事業部の米国外売上高は、11%減(為替変動の影響を排除すると2%増)の15億ドルでした。
- 第1四半期の純売上高に占める売上総利益の割合は、前年同期の67.9%から71.8%に改善しました。この改善は、2008年度の生産合理化のための費用、コスト改善、有利な製品構成、価格上昇によるものです。
- 第1四半期のマーケティング費・販売費・一般管理費は、前年同期比6%減(為替変動の影響を排除すると1%減)の11億ドルとなりました。
- 第1四半期の広告販促費は、前年同期比2%増(為替変動の影響を排除すると6%増)の3億2,400万ドルとなりました。
- 第1四半期の研究開発費は、前年同期比18%増(為替変動の影響を排除すると21%増)の9億2,300万ドルとなりました。この増加は主に、第1四半期に発表したザイモジェネティクスおよび日産化学工業との提携に関連する前払い金を支払ったことによるものです。
- 第1四半期の継続事業からの利益(税控除前)に対する実効税率は、33.5%でした。これには、新規株式公開前に当社のさまざまな国外ユニットをミードジョンソンへ移管したことに関連する付加税が含まれています。
- 第1四半期には、前年同期の6億4,700万ドル(希薄化後1株当たり0.32ドル)の純利益に対し、6億3,800万ドル(同0.32ドル)の純利益を上げました。
- 第1四半期の継続事業からの利益(税控除前)に対する実効税率は、33.5%でした。これには、新規株式公開前に当社のさまざまな国外ユニットをミードジョンソンへ移管したことに関連する付加税が含まれています。
- 第1四半期には、前年同期の7億8,800万ドル(希薄化後1株当たり0.39ドル)の純利益に対し、9億5,800万ドル(同0.48ドル)の純利益を上げました。特定項目の概要は、「非GAAP(一般会計原則)に基づく財務情報の使用」で説明しています。
第1四半期の製品とパイプラインの最新情報
- ブリストル・マイヤーズ スクイブ社の第1四半期売上高の増加は、ABILIFY®がすべての適応で大幅な売上高増を達成したこと、PLAVIX®が米国で着実に成長したことなどによるものです。第1四半期のORENCIA®(一般名:アバタセプト)およびSPRYCEL®の全世界での売上高は、前年同期比でそれぞれ43%、33%増加しました。抗ウイルス剤ポートフォリオも、HIV治療用のREYATAZ®(レイアタッツ)とB型肝炎治療用のBARACLUDE®(バラクルード)に支えられ、一貫して成長しました。ERBITUX®(アービタックス、一般名:セツキシマブ)の売上高は前年同期比12%減でした。
- 当社とアストラゼネカ社は、米国食品医薬品局(FDA)の内分泌代謝薬諮問委員会が、2型糖尿病成人患者治療用のsaxagliptinの新薬承認申請に添付されたデータは、同プログラムで比較した他製品と比べ、容認し難い心血管系リスクを排除するものであることを示すに十分であるとの見解を10対2の票決で採択したと発表しました。また、同委員会は全会一致で、両社が市販後調査を行い、saxagliptinの心血管プロファイルを確認することを推奨しました。両社は4月23日、処方せん薬ユーザーフィー法の期限日が2009年4月30日から2009年7月30日に延長されたことを発表しました。
- 当社とサノフィ・アベンティス社は、脳卒中リスクが高く経口抗凝固薬を服用できない心房細動(AF)患者にとって、アスピリンとPLAVIX®の併用療法は、アスピリンの単剤療法と比べて、重度の血管性イベントの発生率を11%有意に引き下げることを示したACTIVE Aスタディの結果を発表しました。一番大きなベネフィットは脳卒中リスクが低下(28%減)することで、これは心房細動患者を治療する医師の第一目的です。予想通り、アスピリンの単剤療法と比べ、アスピリンとPLAVIX®の併用療法では大出血の発生率が上昇しました。
- 当社とファイザー社は、急性冠症候群治療用のapixabanの第III相臨床開発プログラムを開始しました。
- Diabetes Care誌に掲載された12週間にわたって行われた第IIb相用量設定試験の結果は、ナトリウム・グルコース共輸送体2(SGLT2)に対する新しい選択的阻害剤であるdapagliflozinが、プラセボと比べて、未治療の2型糖尿病患者において、すべての主要血糖計測値に臨床上有意な低下をもたらしたことを示しました。ブリストル・マイヤーズ スクイブ社とアストラゼネカ社は、dapagliflozinを共同開発しています。
- 当社は、2007年9月に欧州医薬品庁へ提出したIXEMPRA®の欧州での販売承認申請を取り下げました。
- 当社とマーケティングパートナーであるイーライリリー社は、ERBITUX®の頭頸部扁平上皮がんをファーストライン適応とした生物製剤追加承認申請(sBLA)に関するコンプリート・レスポンス・レターをFDAから受領しました。両社はFDAとともに、頭頸部sBLAに使用された被験薬ERBITUX®と現在米国で販売されているERBITUX®の薬物動態学的同等性を確認しています。
- 当社は、6~17歳の小児患者を対象とした自閉症に伴う易刺激性を適応としたABILIFY®の新薬追加承認申請をFDAに提出し、これが受理されました。
事業の進展に関する最新情報
- 3月、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、心房細動患者の正常な洞調律を維持するために使用され、現在日本で第I相開発段階にある選択的アセチルコリン感受性カリウムチャネル阻害剤「NTC-801」の開発・販売について、日産化学工業株式会社および帝人ファーマ株式会社とグローバルな提携契約を締結しました。
- 1月、当社はザイモジェネティクスと、同社のC型肝炎治療用で、現在第Ib相開発段階にある新しいタイプIIIインターフェロン「ペグインターフェロンλ」について、グローバルな提携契約を締結したことを発表しました。
将来予測等に関する記述
本ニュースリリースは、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社の財務状況、営業実績、市場における位置づけ、製品開発、事業戦略に関する目標、計画に関する記述について、1995年私募証券訴訟改革法の趣旨の範疇に含まれる一定の将来予測に関する記述を含んでいます。当該記述は、「期待」、「予測」、「推定」、「予想」、「提案」、「指針」、「予定」、「計画」、「見込み」およびその他将来の営業または財務業績に関連する同様の単語・用語を用いているという事実により識別することができます。そうした将来予測に関する記述は現在の予想に基づくものであり、遅延、転換、変更を来たし、実際の成果・業績を現在の予想と大きく異なるものとする数々の要因をはじめとして、内在的リスクと不確実性を伴います。そうした要因には、市場要因(金融市場と資本市場の不確実性や、これらの市場の悪化によって、将来的に当社の投資ポートフォリオに減損が生じる可能性を含む)、競争力のある製品開発・承認、価格統制と圧力(管理医療グループおよび機関・政府系購入者による規則や実務の変更を含む)、金利や為替レートの変動などの経済的条件、メディケア、メディケード、医療改革に関連する司法判断および政府の法律・規制、薬事上のリベート・払い戻し、インライン製品と製品候補の安全性および有効性に関して生じうる主張と懸念、卸売業者の在庫レベルの変化、第三者から提供されるデータの変動、納税義務を含む国内外の経営に影響を及ぼす政府の規制と法令の変更および解釈、製品開発・製造・販売における困難と遅延、PLAVIX®特許訴訟においてアポテックス社が地方裁判所の決定に控訴して勝訴するかどうかを含む特許上の立場および訴訟の最終結果が含まれます。これらの要因には、生産性変革イニシアティブを含む戦略プランを当社が順調に実施する可能性、特定製品の特許やデータ保護の満了(EUにおけるPLAVIX®のデータ保護の満了を含む)、政府による調査の影響と結果も含まれます。パイプライン製品に関しては、今後の臨床試験が今回のリリースに記載するデータを裏付ける、もしくは当該製品が必要な規制上の承認を受ける、あるいは商業的に確実に成功するという保証はできません。また、規制上の承認を(予定の期限までに)申請する、あるいは契約上のマイルストーンが達成されるという保証もできません。これらやその他のリスクと不確実性に関する詳細および検討については、当期報告書(Form 8-K)、四半期報告書(Form 10-Q)、年次報告書(Form 10-K)など、当社が証券取引委員会に提示および提出した定期報告書をご参照ください。当社は、新たな知見、今後の出来事の結果を問わず、一切の将来予測に関する記述について、公に更新する義務を負うものではありません。
詳細につきましては、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社のウェブサイト(www.bms.com<米国本社のウェブサイト(英語)>)に掲載しているオリジナルのプレスレリースをご参照ください。
同ニュースリリースに関するお問合せ先:
〒163-1328 東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドタワー
ブリストル・マイヤーズ株式会社
コーポレイト/ビジネス・コミュニケーションズ部門
電話:(03)5323-8314 (部門代表)
ウェブサイト: http://www.bms.co.jp/