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プレスリリース

ブリストル・マイヤーズ スクイブ社
第3四半期に堅調な売上と利益を達成

2009/10/30

本資料は、米国ブリストル・マイヤーズ スクイブ社が10月22日(米国現地時間)に発表しましたプレスリリースの日本語訳(抜粋)をご参考までにお届けするものです。内容につきましては原本である英文が優先します。

  • 米国とヨーロッパでsaxagliptinを発売
  • 米国での売上高12%増により、バイオ医薬品が順調に成長
  • 引き続き売上総利益率を改善し生産性イニシアティブを実施
  • GAAPのEPSは前年同期比66%増、非GAAPのEPSは16%増
  • 2009年度のGAAPのEPS見通しを1.72ドル~1.77ドルに上方修正し、非GAAPのEPS見通しを2.00ドル~2.05ドルに微調整。さらに、2007年度~2010年度の非GAAPのEPSの期待年平均成長率を最低でも15%と再確認

ブリストル・マイヤーズ スクイブ社(本社:アメリカ・ニューヨーク/CEO:ジェームズ・M・コーネリアス)は10月22日、2009年度第3四半期の売上と利益が伸長したことを報告しました。

ブリストル・マイヤーズ スクイブ社会長兼CEOのジェームズ・M・コーネリアスは、次のように述べています。「2009年度第3四半期の業績は、当社の際立った営業実績、規律ある財務管理、戦略の全面的実施の成果をはっきりと示しています。ブリストル・マイヤーズ スクイブ社では、バイオファーマ企業のリーダーを目指して変革を進めており、最近2型糖尿病治療薬saxagliptinが承認・発売されたことは、当社が最善を尽くしていること、すなわち患者さんが重篤な疾患を克服する手助けをする革新的な医薬品を発見、開発、提供していることの好例です」。

「変革の一環として、引き続き真珠数珠繋ぎ戦略を推進しており、メダレックス社を当社の研究開発組織に迅速に組み入れられたことを嬉しく思います。9月にメダレックス社を正式に買収して以来、その科学分野におけるリーダーシップ、臨床資産、プラットフォーム技術は、免疫・がん領域のリーダーを目指して取り組む上で、新たな力となっています」。

 

第3四半期の業績


  2009年度 2008年度 前年度比
純売上高 $5,487 $5,254 4%
継続事業からの純利益 $966 $588 64%
継続事業からの希薄化後EPS(GAAPベース) 0.48 0.29 66%
継続事業からの希薄化後EPS(非GAAPベース) 0.52 0.45 16%

(EPSのデータ以外は100万ドル単位)

 

第3四半期の業績


  • ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、2009年度第3四半期に、前年同期から4%増(為替変動の影響を排除すると7%増)の55億ドルの純売上高を継続事業から記録しました。
  • 第3四半期の純売上高に対する売上総利益の割合は、前年同期の68.9%から71.5%に改善しました。これは、バイオ医薬品の平均価格の上昇、継続的な改善努力による節減を含む生産効率の改善、為替変動のプラス効果、国際的に有利な製品構成によるものです。
  • 第3四半期のマーケティング費・販売費・一般管理費は、継続的な改善イニシアティブによる一般管理費の減少を受けて、前年同期比8%減(為替変動の影響を排除すると5%減)の11億ドルとなりました。
  • 第3四半期の広告販促費は、前年同期並み(為替変動の影響を排除すると3%増)の3億6,100ドルとなりました。
  • 第3四半期の研究開発費は、ほぼ前年同期並み(為替変動の影響を排除すると2%増)の8億3,800万ドルとなりました。
  • 第3四半期の継続事業からの利益に対する実効税率は、前年同期の26.7%に対し、25.2%でした。
  • 第3四半期の継続事業からの純利益は、前年同期の5億8,800万ドル(希薄化後1株当たり0.29ドル)に対し、9億6,600万ドル(同0.48ドル)でした。
  • 非GAAPベースでは、第3四半期の継続事業からの純利益は、前年同期の9億1,000万ドル(希薄化後1株当たり0.45ドル)に対し、10億4,600万ドル(同0.52ドル)でした。特定項目の概要は、「非GAAP(一般会計原則)に基づく財務情報の使用」で説明しています。
  • 2009年9月30日時点の現金、現金等価物、および有価証券は79億ドルでした。当社は、13億ドルの強固なキャッシュポジションを維持しています。これには、メダレックス社の買収による21億ドルの正味影響が考慮されています。第3四半期の営業活動によるキャッシュフローは15億ドルであり、引き続きバランスシートの強化と財務柔軟性の維持に重点的に取り組みました。ミードジョンソン・ニュートリション社が本日行った発表によると、同社は未返済の関係会社債務について、再度資金調達を行う選択肢を検討しています。この発表に基づき、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、資金調達が完了し次第、約17億5,000万ドルを現金で受け取ることになります。

 

事業別業績


バイオ医薬品事業

  • 2009年度第3四半期のバイオ医薬品事業の純売上高は、前年同期比6%増(為替変動の影響を排除すると9%増)の48億ドルとなりました。バイオ医薬品事業の米国純売上高は、前年同期比12%増の30億ドルとなりました。バイオ医薬品事業の米国外売上高は、2%減(為替変動の影響を排除すると5%増)の18億ドルでした。
    • 第3四半期売上高の増加は、PLAVIX®(一般名:クロピドグレル硫酸塩)(+8%)が引き続き成長したこと、ABILIFY®(一般名:アリピプラゾール)(+16%)が全世界で大幅な売上高増を達成したことなどによるものです。
    • 抗ウイルス剤ポートフォリオも、B型肝炎治療用のBARACLUDE®(バラクルード)(+33%)、HIV治療用のSUSTIVA®(一般名:エファビレンツ)フランチャイズ(+7%)とREYATAZ®(レイアタッツ)(+5%)に支えられ、全世界で引き続き成長しました。
    • ORENCIA®(一般名:アバタセプト)とSPRYCEL®(スプリセル)の売上高は、それぞれ前年同期比で36%と30%増加しました。
    • ERBITUX®(アービタックス)の売上高は、前年同期比で3%減でした。
    • saxagliptinが米国とヨーロッパで発売され、第3四半期に約2,000万ドルの売上を計上しました。
  • バイオ医薬品事業は、前年同期比1.7%増の売上総利益率を達成しました。この増加は主に、バイオ医薬品の平均価格の上昇、継続的な改善イニシアティブなどに関連したコスト削減、為替変動のプラス効果、製品構成によるものです。
  • 2009年度第3四半期のバイオ医薬品事業の税引前利益は、前年同期比19%増の12億ドルとなりました。この利益増加は、売上高の増加、売上総利益の改善、継続的な改善イニシアティブによるマーケティング費・販売費・一般管理費の削減によるものです。

ミードジョンソン・ニュートリション社

  • 2009年度第3四半期のミードジョンソン社の純売上高は、前年同期比6%減(為替変動の影響を排除すると2%減)の6億9,900万ドルとなりました。
  • ブリストル・マイヤーズ スクイブ社がミードジョンソン社から得た利益は、主に2009年2月の新規株式公開に伴う影響(保有比率の17%減など)により、20%減の1億2,700万ドルとなりました。

 

第3四半期の製品とパイプラインの最新情報


代謝・心血管領域

  • ブリストル・マイヤーズ スクイブ社とアストラゼネカ社は7月31日、成人における2型糖尿病を治療するジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP4)阻害剤であるsaxagliptinが米国食品医薬品局(FDA:Food and Drug Administration)から承認を取得したことを発表しました。また、両社は10月5日、saxagliptinが欧州委員会から販売承認を取得したことを発表しました。
  • 当社は10月、メトホルミン単剤療法では血糖コントロールが不十分な2型糖尿病の成人患者における18週間の第IIIb相試験の結果を発表しました。この試験では、グリコヘモグロビンHbA1cレベルをベースラインから下げる効果に関し、saxagliptin 1日5mg の併用が、JANUVIA1日100 mgの併用と比較して非劣性を証明するという主目的が達成されました。
  • 当社は10月、開発中の化合物dapagliflozinの24週間にわたる第III相試験の結果も発表しました。この試験では、メトホルミン単剤療法ではコントロールが不十分な2型糖尿病患者において、dapagliflozinをメトホルミンと併用すると、主要評価項目であるHbA1cならびに副次的評価項目である空腹時血糖の平均値がプラセボとメトホルミンの併用と比較して有意に低下することが確認されました。また、dapagliflozinの投与を受けた患者では、プラセボの投与を受けた患者と比較して、体重の平均減少幅が有意に大きくなりました。
  • ブリストル・マイヤーズ スクイブ社とサノフィ・アベンティス社は、ヨーロッパ心臓病学会(European Society of Cardiology)でCURRENT OASIS-7スタディの結果を発表しました。この試験により、血管形成術を予定している急性冠症候群(ACS)患者におけるPLAVIX®の高用量療法について情報が得られました。
    • 試験では、ACS被験者全体を考慮すると、より高用量で複合主要評価項目(30日目の時点における心血管系イベントに基づく死亡、心臓発作、または脳卒中)に関する追加的なベネフィットは確認されませんでしたが、予備解析のためにあらかじめ指定された関連するサブグループ(経皮的冠動脈血管形成術を受ける患者群など)では、患者のアウトカムにおいて、医学的関連性があると考えられる差が認められました。
  • 7月、apixabanに関するADVANCE-2スタディの結果が国際血栓止血学会(International Society of Thrombosis and Hemostasis)の最新臨床試験(LBCT)セッションで発表されました。この試験では、apixabanは、膝関節全置換術を予定している患者の静脈血栓塞栓症発症リスクの低減に関し、ヨーロッパの標準的治療であるエノキサパリン療法よりも優れていること、またエノキサパリンと比較して観察された出血率が低いことが明らかになりました。また、apixabanの全体的な安全性プロファイルはエノキサパリンと同様であることも確認されました。

がん領域

  • 9月23日、ヨーロッパがん学会/ヨーロッパ臨床腫瘍学会(ECCO/ESMO:European Cancer Organisation/European Society of Medical Oncology Multidisciplinary Congress)にて、ファーストラインの転移性結腸直腸がん患者におけるERBITUX®に関する2つの第III相試験のデータが発表されました。
    • 第III相試験であるCRYSTALスタディの後ろ向き解析を行った結果、ERBITUX®をFOLFIRI化学療法と併用すると、ファーストラインの転移性結腸直腸がん(mCRC)患者における全生存期間の中央値がFOLFIRI単剤よりも延長することが明らかになりました。K-ras野生型腫瘍を持つ患者のサブセットにおける全生存期間の中央値は、FOLFIRI単剤群で20カ月間であったのに対し、ERBITUX®とFOLFIRIの併用群では23.5カ月間に延長しました。
    • 英国では、医学研究評議会(Medical Research Council)によって、mCRCにおけるファーストラインとしてのERBITUX®と化学療法(主にカペシタビンとオキサリプラチン)の併用に関する別の第III相試験(COINスタディ)が実施されました。COINスタディでは、全生存期間の主要評価項目が達成されませんでした。
  • 7月20日、FDAは、ヒト上皮細胞増殖因子受容体(EGFR)を発現したmCRC患者の治療に関して、ERBITUX®の米国における添付文書の改訂を承認しました。

免疫領域

  • 当社は9月3日、腎移植での使用に向けて第III相開発段階にあるbelataceptの生物製剤承認申請書が申請および審査のためにFDAに受理されたことを発表しました。処方薬ユーザーフィー法(PDUFA)に基づきFDAが目指す期限は、2010年5月1日です。
  • 当社は8月26日、ORENCIA®の添付文書に追記された臨床データにより、罹病期間2年以下の中等度から重度の関節リウマチ患者に対するORENCIA®の投与が裏づけられたことを発表しました。有効性と安全性に関するこのデータにより、生物製剤未治療の中等度から重度の関節リウマチ患者に対するORENCIA®の使用がさらに支持されることになります。

 

戦略面での最新情報


ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、9月1日にメダレックス社の買収を目的とする公開買付を完了しました。この買収により、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、生物製剤分野の長期的なリーダーとなり、有望な第III相化合物であるipilimumabの完全な権利を得て、がん・免疫領域のパイプラインを大幅に拡大し、新規抗体創薬技術を活用できるようになります。

9月15日、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、中国と日本を除くアジア太平洋地域のOTC資産と、Bristol-Myers Squibb Indonesia Tbk株式を第4四半期に3億1,000万ドルで大正製薬に売却することを発表しました。

10月1日、当社は、同じく第4四半期に予定されていたとおり、オーストラリアの成熟医薬品ブランドおよび生産施設をSigma Pharmaceuticals社に6,200万ドルで売却しました。

 

将来予測等に関する記述


本ニュースリリースは、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社の財務状況、営業実績、市場における位置づけ、製品開発、事業戦略に関する目標、計画に関する記述について、1995年私募証券訴訟改革法の趣旨の範疇に含まれる一定の将来予測に関する記述を含んでいます。当該記述は、「期待」、「予測」、「推定」、「予想」、「提案」、「指針」、「予定」、「計画」、「見込み」およびその他将来の営業または財務業績に関連する同様の単語・用語を用いているという事実により識別することができます。そうした将来予測に関する記述は現在の予想に基づくものであり、遅延、転換、変更を来たし、実際の成果・業績を現在の予想と大きく異なるものとする数々の要因をはじめとして、内在的リスクと不確実性を伴います。そうした要因には、市場要因(金融市場と資本市場の不確実性や、これらの市場の悪化によって、将来的に当社の投資ポートフォリオに減損が生じる可能性を含む)、競争力のある製品開発・承認、価格統制と圧力(管理医療グループおよび機関・政府系購入者による規則や実務の変更を含む)、金利や為替レートの変動などの経済的条件、メディケア、メディケード、医療改革に関連する司法判断および政府の法律・規制、薬事上のリベート・払い戻し、インライン製品と製品候補の安全性および有効性に関して生じうる主張と懸念、卸売業者の在庫レベルの変化、第三者から提供されるデータの変動、納税義務を含む国内外の経営に影響を及ぼす政府の規制と法令の変更および解釈、製品開発・製造・販売における困難と遅延、PLAVIX®特許訴訟においてアポテックス社が地方裁判所の決定に控訴して勝訴するかどうかを含む特許上の立場および訴訟の最終結果が含まれます。これらの要因には、生産性変革イニシアティブを含む戦略プランを当社が順調に実施する可能性、特定製品の特許やデータ保護の満了(EUにおけるPLAVIX®のデータ保護の満了を含む)、政府による調査の影響と結果も含まれます。パイプライン製品に関しては、今後の臨床試験が今回のリリースに記載するデータを裏付ける、もしくは当該製品が必要な規制上の承認を受ける、あるいは商業的に確実に成功するという保証はできません。また、規制上の承認を(予定の期限までに)申請する、あるいは契約上のマイルストーンが達成されるという保証もできません。これらやその他のリスクと不確実性に関する詳細および検討については、当期報告書(Form 8-K)、四半期報告書(Form 10-Q)、年次報告書(Form 10-K)など、当社が証券取引委員会に提示および提出した定期報告書をご参照ください。当社は、新たな知見、今後の出来事の結果を問わず、一切の将来予測に関する記述について、公に更新する義務を負うものではありません。

詳細につきましては、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社のウェブサイト(www.bms.com<米国本社のウェブサイト(英語)>)に掲載しているオリジナルのプレスレリースをご参照ください。

 

同ニュースリリースに関するお問合せ先:
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