プレスリリース
ブリストル・マイヤーズ スクイブ社、第3四半期に堅調な業績を達成
充実した臨床データを収集し、ザイモジェネティクス社の戦略的買収を完了
2010/11/02
本資料は、米国ブリストル・マイヤーズ スクイブ社が10月26日(米国現地時間)に発表しましたプレスリリースの日本語訳(抜粋)をご参考までにお届けするものです。内容につきましては原本である英文が優先します。
- 重要な学会で糖尿病と心血管領域の新たな臨床データを発表
- ザイモジェネティクス社の買収により、C型肝炎ポートフォリオをさらに強化し、引き続き戦略的取引を重視する姿勢を示す
- 第3四半期のGAAPのEPSは前年同期比22%増の0.55ドル、非GAAPのEPSは26%増の0.59ドル
- 2010年度のGAAPのEPS見通しを1.84ドル~1.94ドル、非GAAPのEPS見通しを2.10ドル~2.20ドルと確認
米国ニューヨーク-ブリストル・マイヤーズ スクイブ社(本社:アメリカ・ニューヨーク/CEO:ランベルト・アンドレオッティ)は本日、2010年度第3四半期の業績を報告しました。今四半期は、糖尿病と心血管疾患領域で開発中の化合物に関する新たなデータを主要な学会で発表し、がん・糖尿病・免疫科学領域で重要な薬事関連のマイルストーンを達成しました。さらに、ザイモジェネティクス社を買収し、EPSの2桁成長を実現しています。今回の業績報告内では、2010年度の見通しも再確認しました。
ブリストル・マイヤーズ スクイブ社CEOのランベルト・アンドレオッティは、次のように述べています。「第3四半期も、差別化され的を絞ったバイオファーマ戦略の成功の鍵である革新的なパイプラインを、引き続き大きく進展させました。
同四半期にはEPSの2桁成長を実現し、apixabanとdapagliflozinの有望なデータを発表し、日本でORENCIA®(オレンシア)の承認を取得し、米国、ヨーロッパ、日本で申請を完了しました。また、ザイモジェネティクス社の買収を完了したことで、C型肝炎のポートフォリオをさらに強化し、引き続き戦略的取引を重視する姿勢を示しました。」
第3四半期(EPSのデータ以外は100万ドル単位)
2010年度 | 2009年度 | 前年度比 | |
純売上高 | $4,798 | $4,788 | - |
希薄化後普通株1株当たり純利益 | 0.55 | 0.48 | 15% |
継続事業からの希薄化後EPS(GAAPベース) | 0.55 | 0.45 | 22% |
継続事業からの希薄化後EPS(非GAAPベース) | 0.59 | 0.47 | 26% |
第3四半期の業績
- ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、2010年度第3四半期に、48億ドルの純売上高を記録しました。米国の医療改革により、第3四半期の純売上高に1.6%のマイナス影響が生じました。
- 第3四半期の米国純売上高は、前年同期比4%増の31億ドルとなりました。米国外の純売上高は、6%減(為替変動の影響を排除すると3%減)の17億ドルでした。
- 第3四半期の純売上高に対する売上総利益の割合は、前年同期の72.5%に対し、73.3%となりました。
- 第3四半期のマーケティング費・販売費・一般管理費は、前年同期比6%減の8億9,200万ドルとなりました。
- 第3四半期の広告販促費は、前年同期比10%減の2億3,100万ドルとなりました。
- 第3四半期の研究開発費は、前年同期並みの8億2,400万ドルとなりました。
- 第3四半期の継続事業からの利益(税金控除前)に対する実効税率は、前年同期の23.4%に対し、19.3%となりました。
- 第3四半期における継続事業からのGAAP(一般会計原則)の純利益は、前年同期の8億9,200万ドル(1株当たり0.45ドル)に対し、9億4,900万ドル(同0.55ドル)でした。
- 非GAAPベースでは、第3四半期の継続事業からの純利益は、前年同期の9億4,400万ドル(1株当たり0.47ドル)に対し、10億ドル(同0.59ドル)でした。特定項目の概要は、「非GAAPに基づく財務情報の使用」セクション[英語版リリース参照]で説明しています。
- 米国の医療改革の影響により、第3四半期の継続事業からのEPSがGAAPベース、非GAAPベースともに約0.02ドル減少しました。
- 2010年9月30日時点の現金、現金等価物、および有価証券は109億ドルであり、純キャッシュポジションは42億ドルとなりました。
第3四半期の製品とパイプラインの最新情報
- ブリストル・マイヤーズ スクイブ社の第3四半期の全世界の売上増加は、PLAVIX®(一般名:クロピドグレル硫酸塩)と抗ウイルス剤領域によって牽引されました。PLAVIXの売上高は7%増、BARACLUDE®(バラクルード)は19%増、SUSTIVA®は9%増、REYATAZ®(レイアタッツ)は4%増でした。SPRYCEL®(スプリセル)とORENCIAの第3四半期売上高は、それぞれ前年同期比で35%と14%増加しました。
- 7月、日本の厚生労働省は、ORENCIAを関節リウマチの治療薬として承認しました。
- 7月、日本で、新たに診断された成人の慢性骨髄性白血病(CML)患者の治療のためのSPRYCELの適応追加申請(sNDA)を提出しました。現在、審査が進められています。
- 7月、成人の2型糖尿病治療薬としての固定用量でのsaxagliptinとメトホルミンの併用療法に関する販売承認申請(MAA)が欧州医薬品審査庁(European Medicines Agency)に受理されました。
- 8月、米国食品医薬品局(FDA:Food and Drug Administration)は、進行性黒色腫(メラノーマ)の成人患者の治療のためのipilimumabに関する生物製剤承認申請(BLA)を受理し、優先審査の対象に指定しました。処方薬ユーザーフィー法(PDUFA)の期限日(FDAの措置が決定される期日)は、2010年12月25日です。
- 8月、ストックホルムで開催された欧州心臓病学会で、当社とファイザー社は、ワルファリンを服用できない心房細動患者に対する脳卒中予防においてapixabanをアスピリンと比較するAVERROES試験の予備的データを発表しました。この試験の予備的データによると、apixabanを使用すると、アスピリンと比較して、大出血は有意に増加せず、脳卒中または全身性塞栓症の相対リスクが有意に54%低下することが示されました。
- 9月、ストックホルムで開催された欧州糖尿病学会で、当社とアストラゼネカ社はdapagliflozinに関する2つの第III相試験のデータを発表しました。24週間投与の試験データから、dapagliflozinをグリメピリドに追加投与することにより、グリメピリド単独に比べ、2型糖尿病患者のグリコヘモグロビン(HbA1c)値が改善されることが示されました。52週間投与の試験データでは、2型糖尿病患者のHbA1c改善において、dapagliflozinとメトホルミンの併用にglipizideとメトホルミンの併用と同様の効果が認められました。さらに、glipizideでは体重の増加が報告されているのに対し、dapagliflozinとメトホルミンの併用では全体重が減少し、1回以上の低血糖症を報告した患者数も減少しました。
- 10月、FDAは、非代償性肝疾患を有する成人の慢性B型肝炎に対するBARACLUDEの適応追加申請(sNDA)を承認しました。
- 10月、新たに診断された成人の慢性骨髄性白血病(CML)に対するSPRYCELについて、欧州医薬品審査庁の医薬品委員会(CHMP:Committee for Medicinal Products for Human Use)からポジティブ・オピニオンを得ることができました。
事業の進展に関する最新情報
- 10月、当社は、C型肝炎ウイルス感染の治療薬であるペグインターフェロンλの開発で2009年1月以来、提携してきたシアトルに本拠を置くバイオテクノロジー企業、ザイモジェネティクス社を買収しました。
財務見通し
ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、2010年度のGAAPのEPS見通しを1.84ドル~1.94ドル、非GAAPのEPS見通しを2.10ドル~2.20ドルと再確認しています。2010年度の見通しの主な前提条件には、1桁台前半から半ばの売上成長率、前年度並みの売上総利益率、広告販促費の2桁台前半の減少、前年度並みのマーケティング費・販売費・一般管理費、研究開発費の1桁台半ばの増加、23%~24%の実効税率などがあります。
2010年度の財務見通しでは、将来の潜在的な戦略的取引や、特定し定量化されていない項目の影響を排除しています。非GAAPの2010年度の見通しでは、事業および製品ライン、投資株式、および中止事業の売却損益、再編成費用およびその他の撤退費用、加速償却費、資産減損、重要な法的手続きに関する費用または回収額、ライセンス契約に伴う前払い金およびマイルストーン・ペイメント、債務償還費は考慮されていません。
将来予測等に関する記述
本ニュースリリースは、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社の財務状況、営業実績、市場における位置づけ、製品開発、事業戦略に関する目標、計画、予測に関連する記述について、1995年私募証券訴訟改革法の趣旨の範疇に含まれる一定の将来予測に関する記述を含んでいます。当該記述は、「期待」、「予測」、「推定」、「予想」、「提案」、「指針」、「予定」、「計画」、「見込み」および同様の単語または用語を使い、将来の営業または財務業績に関連し表記しているという事実により識別することができます。そうした将来予測に関する記述は現在の予想に基づくものであり、遅延、転換または変更を来たす内在的リスクと不確実性を伴っており、実際の成果または業績が現在の予想と大きく異なる結果となる可能性があります。こうした要因には、新たな米国医療制度改革法の導入ガイダンス、メディケア、メディケイド、メディケイドが運営する関連団体、および公衆衛生局340Bプログラムで制定されている団体に関連する司法判断および政府の法令規制と薬事上のリベートおよび保険償還、市場要因、競争力のある製品開発および承認、価格統制と圧力(管理医療グループならびに機関および政府系購入者による規則や実務の変更を含みます)、金利や為替レートの変動などの経済的条件、販売製品と製品候補の安全性および有効性に関して生じうる主張および懸念、卸売業者の在庫レベルの変化、第三者から提供されるデータの変動、納税義務を含む国内外の経営に影響を及ぼす政府の規制および法案の変更および解釈、製品開発、製造および販売における困難および遅延、特許上の立場および訴訟の最終結果、が含まれます。これらの要因には、『真珠数珠繋ぎ』戦略や生産性変革イニシアティブを含む戦略プランを当社が順調に実施する可能性、特定製品の特許やデータ保護の満了、政府による調査の影響と結果も含まれます。パイプライン製品に関しては、今後の臨床試験が今回のリリースに記載するデータを裏付け、当該製品が必要な規制上の承認を受け、または商業的に成功するという保証はできません。また、規制上の承認を申請し、その申請を予定の期限までに行い、または契約上のマイルストーンが達成されるという保証もできません。これらやその他のリスクと不確実性に関する詳細および検討については、当期報告書(Form 8-K)、四半期報告書(Form 10-Q)、年次報告書(Form 10-K)など、当社が証券取引委員会に提示または提出した定期報告書をご参照ください。当社は、新たな知見、今後の出来事の結果を問わず、一切の将来予測等に関する記述について、公に更新する義務を負うものではありません。
詳細(「非GAAP(一般会計原則)に基づく財務情報の使用」を含みます)につきましては、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社のウェブサイト(www.bms.com<米国本社のウェブサイト(英語)>)に掲載しているオリジナルのプレスリリースをご参照ください。
本ニュースリリースに関するお問合せ先:
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ブリストル・マイヤーズ株式会社
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電話:(03)5323-8314 (部門代表)
ウェブサイト:http://www.bms.co.jp/