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高い品質をまもることが患者さんへの貢献
Tour of Duty制度を活用して、品質保証業務にチャレンジ

T.K. [Cell Therapy External Manufacturing Quality ToD/Senior Manager]

2026/06/24     

遺伝子工学を学び複数の製薬企業で製造、品質管理、品質保証、新薬申請・上市プロジェクトリード、製造委託先管理、サプライチェーンなどに携わってきたT.K.さんは、現在ブリストル マイヤーズ スクイブ(以下、BMS)で所属部署での主業務を担う一方、他の部署の業務を遂行できる社内制度「Tour of Duty(ToD)」を活用し、CAR T細胞療法の品質保証にも関わっています。

「問題が起きないようにすることが、患者さんへの貢献につながる」と語るT.K.さんは、これまで培ってきた知識や経験を活かしながら、品質保証の観点から新たな価値創出に挑戦しています。

多様な製品に関わってきた経験
次に挑んだのは「細胞医薬」

これまでいくつかの製薬企業での勤務を経験し、化学合成医薬品、注射剤、バイオ医薬品、医療機器と、幅広い分野の製造に携わってきたT.K.さん。興味を持った分野を深く追求する姿勢から、「次は細胞やmRNAといった未経験の領域に挑戦したい」と考えるようになりました。

その中で出会ったのが、CAR T細胞療法を扱うBMSでした。「細胞医薬という未経験の領域で、強い興味を抱いた遺伝子工学を基礎とした製品に携われる点に魅力を感じた」と話します。

ToDで広がるキャリア
主業務と並行して品質保証へ

ToDは、部署異動なしに他の業務を経験できる制度です。T.K.さんは主業務に加え、ToDを通じてCAR T細胞療法の品質保証を担当しています。

T.K.さんは、「業務時間内で主業務を継続しながら、新たな専門領域にも挑戦できる点がToD制度の大きな魅力」だといいます。

T.K.さんが、今回ToDで品質保証に取り組むことを決めた背景の1つには約10年前の品質保証業務の経験があります。品質保証を担当した後、製造法開発やサプライ、ビジネス業務などを経験する中で、「現在の品質保証はどのように進化しているのか」を改めて知りたいという思いが芽生えたといいます。そうしたタイミングでToDの機会があり応募に至りました。

品質保証の役割
“見えないところ”で支える安全と信頼

品質保証の役割は大きく2つあります。ひとつはトラブル発生時の最前線での対応、もうひとつは再発防止に向けた仕組みづくりやデータ整備といった後方支援です。

T.K.さんは主に後者を担当し、トラブルの発生傾向や過去事例、社内規定などを整理し、必要な情報を迅速に参照できる仕組みづくりに取り組んでいます。デジタルツールを活用しながら、月次で品質状況を整理し、報告書作成も支援しています。

「トラブル発生時は現場が非常に忙しくなるため、必要な情報にすぐアクセスできる状態にしておくことが重要です」と話します。

問題を起こさないことが価値になる
予測し、防ぐというやりがい

品質保証の仕事は患者さんの目に見えるものではありません。しかしT.K.さんは、「問題が起きない状態を維持すること自体が、最も大きな貢献」と語ります。

特にやりがいを感じるのは、想定していたリスクが実際に発生した際でも、事前の対策によって大きな問題に至らずに処理できた場合などで、「予測が機能し、影響を最小限に抑えられたときに手応えを感じる」といいます。

一方で、細胞を扱う製品特有の難しさもあります。トラブルの原因が細胞由来なのか、工程や方法によるものなのかを見極めることは容易ではありません。そのため、患者さんの細胞、原材料、設備、環境といった多角的な視点から検証し、社内外の専門家と連携しながら最適な判断を導き出します。

多様な人材と挑戦を支える文化
「飽きない会社」で広がる可能性

T.K.さんが、BMSの特徴として挙げるのが、多様なバックグラウンドを持つ人材の存在です。品質保証に限らず、細胞医療や製造に精通した専門家が各部門に在籍しており、幅広い視点から課題解決が可能です。

また、「手を挙げればチャンスが得られる」文化も大きな魅力です。ToD制度に加え、海外案件への応募や社内プロジェクトへの参加など、主体的にキャリアを広げる機会が豊富にあります。

T.K.さん自身も、品質保証に加えて社内チャリティーライド・プロジェクト「Continent 2 Continent 4 Cancer(C2C4C)」のコアチームに参加。昨年はライダーとして岐阜から愛知、長野へと走り抜けましたが、普段話すことのない各地の社員と3日間一緒に過ごし、プライベートを含めて様々なことを語り合う場もあり、非常に良い学びになったといいます。今年は、ライドを支援する側に応募しました。手を挙げれば応えてもらえる懐の深い会社だと感じているそうです。

挑戦を通じて広がるキャリア

T.K.さんにとってBMSは、知識を深めながら新しい領域に挑戦できる環境です。「飽きることがない会社」と語るように、挑戦を後押しする文化の中で、自身の可能性を広げ続けています。

細胞療法の品質保証を担当する中で、「この治療がうまくいけば、患者さんを救える」と実感する機会が増えたといいます。

「品質を守ることが、結果として患者さんの役に立つ」――
その確信のもと、T.K.さんは今日も“見えない価値”を支えています。

そして今後は、アメリカの工場案件など、海外でのToDにも参加できる可能性があります。日本発祥の「カイゼン」マインドが海外でどこまで活かせるのか。T.K.さんは、次の挑戦にも期待を膨らませています。

※所属部署・役職など、記事内に記載の内容は取材時点の情報です。